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2006 Fiscal Year Annual Research Report

金星堂を中心とする大正・昭和期の出版書肆と文学に関する総合的研究

Research Project

Project/Area Number 16520118
Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

宗像 和重  早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (90157727)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 十重田 裕一  早稲田大学, 文学学術院, 教授 (40237053)
Keywords日本近代文学 / 出版社 / 活字メディア / 金星堂 / 新感覚派 / 横光利一 / 福岡益雄
Research Abstract

本研究は、福岡益雄が大正半ばに設立した出版書肆金星堂を中心として、大正・昭和期の出版と文学の動向を総合的に把握しようとする試みである。研究組織は昨年度と同様で、宗像和重(研究代表者)、十重田裕一(研究分担者)のほか、研究協力者として加藤邦彦(梅光学院大学専任講師)、山本亮介(日本学術振興会特別研究員)両氏の参加・協力を得ることができた。
本年度は、本研究の三年目(最終研究年度)にあたり、これまでに収集・調査した資料と、それらを通して得られた新たな知見を踏まえて、これまでの研究成果をいくつかの形で集約することに務めた。
まず第一に、金星堂の出版物についての基礎的データを蓄積するために、それぞれが図書館や古書店等を通して、調査と収集の作業に従事してきた書誌のデータを集約し、「金星堂出版物目録データベース」を作成した。もとより未定稿の状態で、今後引き続き増補訂正を必要とするが、金星堂の出版活動の輪郭を明らかにし、今後研究を継続するための基礎資料として少なからぬ意味を有するものと自負している。
またこれと並行して、創業者の福岡益雄と金星堂の出版活動に関する同時代の消息や評価等を、できるだけ収集することに務めた。出版物のデータベースとあわせて、金星堂の足跡を総合的・多角的に検討する新しい材料のいくつかを発掘できたと思う。
こうした調査の集約の一方で、今年度は、それぞれが金星堂や大正・昭和期の出版と文学をめぐる論考を積極的に発表することに務めた。とくに大正から昭和期にかけての「文壇」と文芸時評をめぐる諸問題や、いわゆる新感覚派と金星堂を中心とするメディアの問題については大きな収穫があり、このテーマの有効性と、さらに同時代の出版社・出版人へと調査・研究を広げていくことの必要性をあらためて認識させられた。

  • Research Products

    (4 results)

All 2007 2006

All Journal Article (4 results)

  • [Journal Article] 大正期の「文壇」と「文藝時評」2007

    • Author(s)
      宗像 和重
    • Journal Title

      文藝時評大系 大正篇別巻(ゆまに書房)

      Pages: 5-20

  • [Journal Article] 広告から見た大正期「文藝春秋」の展開2006

    • Author(s)
      十重田 裕一
    • Journal Title

      国文学研究(早稲田大学国文学会) 第148号

      Pages: 98-109

  • [Journal Article] 「旅愁」-さまよえる本文2006

    • Author(s)
      十重田 裕一
    • Journal Title

      横光利一の文学世界(翰林書房)

      Pages: 130-141

  • [Journal Article] 交錯する「蟹工船」と「上海」をめぐる序説2006

    • Author(s)
      十重田 裕一
    • Journal Title

      国文学 解釈と鑑賞(至文堂) (別冊)

      Pages: 111-120

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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