2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16520382
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
石田 肇 群馬大学, 教育学部, 教授 (80125822)
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Keywords | 金石学 / 墓誌 / 西田直養 / 御碑 / 大観聖作碑 |
Research Abstract |
本年度は物品に関しては、前年度と同じく日本・中国の金石学関係の基本図書、日本史関係の基本図書の蒐集につとめた。一方、これまでに蒐集した諸史料・文献は継続して解読中である。 本年度は多忙なため科研費による出張は二回のみであった。12月に北九州市立中央図書館、本年1月に福岡県立図書館を訪ね、江戸末の小倉藩士で、日本最初の『金石年表』の作者である西田直養に関わる図書を閲覧・撮影して史料収集をし、また西田に関わる遺趾を訪ねることができた。『金石年表』に関しては既に「西田直養の『金石年表』と「古物金石相撲」-『金石年表』関係事項一覧-」(『群馬大学教育学部紀要』人文・社会科学編 53巻 2004年)を発表しており、これをふまえ本研究の最終目的である日本金石学史研究の基礎作業として既存金石関係年表の集成を意図しているが、この出張はそのためのものである。 本年度の発表論文は後掲の「徽宗の御碑」と「江戸時代の墓誌」の2本で、後者は拙稿「明治時代の墓誌」(『澄懐堂美術館研究紀要 澄懐』第1号 2000年)の続編であり、今後、時代を遡って中世・古代へと日本の墓誌研究を意図している。後者の課題に関しては、11月14日に国士館大学東洋史講演会での「中国の墓誌」という講演でもふれ、11月26日には澄懐堂美術館秋期展講演で「日本近世の墓誌」と題して講演し、本年1月28日には財団法人無窮会の東洋文化談話会例会で「江戸時代の墓誌」と題して研究発表をおこなった。また3月28日には明治大学博物館の特別展示「新収中国石刻貴重拓本展II」に際しての大学院生へのセミナーで「王琳墓誌の問題点」と題して話し、日本の墓誌にもふれるところがあった。
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Research Products
(2 results)