2005 Fiscal Year Annual Research Report
わが国の経済統計体系の整備に関する理論的・実証的研究
Project/Area Number |
16530142
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
西郷 浩 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (00205626)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣松 毅 東京大学, 総合文化研究科・教養学部, 教授 (80012491)
美添 泰人 青山学院大学, 経済学部, 教授 (80062868)
勝浦 正樹 名城大学, 経済学部, 教授 (70224467)
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Keywords | 統計制度 / 統計調査 / 政府統計体系 / 実査 |
Research Abstract |
平成17年度も経済統計研究会を中心に研究を進めた。 経済統計研究会は7回開催することができた。本研究のテーマのひとつである統計調査に付随する諸問題に関連するものとして、平成16年中小企業実態基本調査(5月)、21世紀出生者縦断調査・21世紀成年者縦断調査(7月)、POSデータ(1月)を取り上げた。また、もうひとつのテーマである個別統計の有機的な結合に関連するものとして、わが国のパネル調査(6月)、データアーカイブ(6月)、経済センサス(10月)、諸外国のビジネスレジスター(11月)などを取り上げた。 本研究期間中に、経済統計体系を取り巻く環境が激変した。日本統計学会が官庁統計の民間開放についておこなった緊急アピールを受けて、経済統計研究会と合同開催の形で、2005年度統計関連学会連合大会におけるセッション「政府統計制度の再構築に向けて」を企画した(オーガナイザー:西郷浩、座長:廣松毅)。経済統計をふくめたわが国の統計体系全般を議論する場として大きな注目を集め、通常の経済統計研究会のメンバー以外にも多数の研究者・実務家の参加を得ることができた。 研究の成果も随時発表した。Saigo and Sitter(2005)は統計調査において発生する無回答の処理を論じている。美添(2005a)と舟岡・美添(2005)は、わが国経済統計体系の将来を広い視点から議論している。 出版物ばかりでなく、学会等において研究成果を報告した。貯蓄動向調査と家計調査の統計的照合に関する報告(美添)、国民生活基礎調査に応用できる二相抽出法のためのブートストラップ法についての報告(西郷)、社会生活基本調査における調査項目の変更が調査結果におよぼす影響についての報告(勝浦)、統計調査と法制度の関係に関する報告(廣松)、などが主なものである。これらのいくつかは論文として学術誌に投稿中である。
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Research Products
(8 results)
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[Book] 経済統計2006
Author(s)
廣松毅, 高木新太郎, 佐藤朋彦, 木村正一
Total Pages
316
Publisher
新世社
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