2005 Fiscal Year Annual Research Report
サプライ・チェーン・ネットワークの再構成に関する理論と実証研究
Project/Area Number |
16530279
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
竹田 英二 大阪大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (80106624)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田畑 吉雄 大阪大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (30028047)
韓 尚憲 名古屋商科大学, 経営情報学部, 講師 (30367685)
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Keywords | サプライチェーンネットワーク / シングルソース制約の倉庫問題 / 遺伝アルゴリズム / ラグランジュ乗数緩和法 / 多目的評価 / アウトランキング関係 / PROMETHEE |
Research Abstract |
(1)サプライ・チェーン・ネットワークの最適設計や再構成は大規模整数混合型の数理計画モデルに定式化できるが、分枝限定(branch and bound)法を用いても実用的な時間で厳密最適解を導出するのは不可能である。これまでこの種の問題の近似解法としてよく知られているのは、ラグランジュ乗数緩和法(Lagrangian relaxation technique)と遺伝アルゴリズムがある。(各小売店の需要は1箇所の倉庫からの供給される)というシングルソース制約のある倉庫配置問題について、数値実験を行いラグランジュ乗数緩和法と遺伝アルゴリズムについて比較研究を行った。 (2)実証研究として、ある企業のサプライ・チェーン・ネットワークの最適再構成について、複数の定性的な評価基準をもとに戦略代替案の総合評価を行った。ここでは、戦略代替案の間の優劣関係をアウトランキング関係で表し、アウトランキング関係に対応するグラフから新しくウェイト付き流入フローと流出フローの概念を使い、意思決定者の選好に従った戦略代替案の順位を求める問題が固有ベクトルを求める問題に帰着できることを示し、新しいランキングの方法を提案し適用した。 (3)いろいろなコーディネーションがサプライ・チェーン全体最適にどのような効果を与えるかを調べるために、簡単な2レベル(メーカーと小売店)からなるサプライ・チェーン・モデルについて、従来の小売業者が危険中立の場合を拡張し、効用理論を用いて小売業者が危険回避の場合について、理論的に考察した。
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Research Products
(4 results)