2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16530283
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
住谷 宏 東洋大学, 経営学部, 教授 (70163061)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮村 健一郎 東洋大学, 経営学部, 教授 (90211599)
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Keywords | 地域金融機関 / サービス・マーケティング / インタラクティブ・マーケティング / 金融サービス業 / 事例研究 / データ分析 / ヒアリング調査 |
Research Abstract |
平成18年度は、サービス・マーケティングの視点から地域金融機関を研究・分析することに力を注いだ。 そのために、以下のことを行った。 (1)地方銀行を対象にしたアンケート調査を実施した。全国の地銀・第二地銀111行に対してアンケート調査し、26行から回答を得た。 (2)信用金庫に対するアンケート調査結果のデータを活用して、サービス・マーケティング変数と業績との因果分析を行った。ここからはサービス・マーケティング変数が業績の一部を説明することが発見された。 (3)地方銀行に対するアンケート調査結果のデータを活用して、サービス・マーケティング変数と業績との因果分析を行った。データが少ないのでひとつの試みにすぎないが、ここからもサービス・マーケティング変数が業績の一部を説明することが発見された。 (4)大垣共立銀行、東京スター銀行、水戸信用金庫、愛媛信用金庫、大阪信用金庫に対してサービス・マーケティングの視点からヒアリング調査を実施した。 (5)東京スター銀行のサービス・マーケティングを事例研究の成果として研究報告書に載せた。 このように今年度は、サービス・マーケティングの枠組みから地域金融機関を捉える努力をし、アンケート調査、データ解析さらにヒアリング調査を積み重ねた。 しかし、同時にサービス・マーケティング・トライアングルの3つのマーケティング(エクスターナル・マーケティング、インターナル・マーケティング、インタラクティブ・マーケティング)のマーケティング手段がかならずしも明確ではないなど、サービス・マーケティングの研究そのものにも不十分な点があるので、その点を明確にした上で、今回の分析結果を参考にして、新たに仮説・検証型の研究をすることが今後の課題である。
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Research Products
(2 results)