2006 Fiscal Year Annual Research Report
社会調査士養成カリキュラム開発のための領域横断的実証研究
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16530363
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
鈴木 廣 久留米大学, 比較文化研究所, 教授 (10036965)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 圭二 久留米大学, 文学部, 教授 (90069550)
白石 義郎 久留米大学, 文学部, 教授 (50112280)
堂前 亮平 久留米大学, 文学部, 教授 (50062857)
多賀 太 久留米大学, 文学部, 助教授 (70284461)
石橋 潔 久留米大学, 文学部, 助教授 (50329992)
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Keywords | 社会調査教育 / 社会調査実習 / カリキュラム体系化 / 授業改善 / 統計学教育 / 文献調査教育 / 方法・技術 / 入門教育 |
Research Abstract |
社会調査士資格発足によって、学部における社会調査教育のあり方の検討が課題となっている。本研究は、久留米大学文学部情報社会学科に所属する11名の教員によって、専門の枠を超えて領域横断的に、社会調査教育の課題、カリキュラムの体系化、教育実践(とくに社会調査実習)の検討を行ない、現実の学部カリキュラムに反映可能な社会調査教育のあり方を模索するものである。それぞれの教員の専門分野は、社会学6名、情報処理1名、統計学1名,地理学1名,マスコミ研究1名,図書館情報論1名である。 この検討によっておおよそ次のような方向性が確認された。 社会調査教育を実施する場合に,初学者に向けた教育カリキュラム開発が重要である。そのためには、(1)らせん式の教育モデルで学生に教育の見通しを与えること、(2)応用可能性を意識させること,(3)Plan Do Seeで学習を評価させること、(4)学生のコミュニケーション能力を高めること,(5)科目間の整合性を計っていくこと、などが重要だろう。そこで,それぞれの担当科目の教育実践、カリキュラムをこのような点から検討し、カリキュラムの再編,実習科目の改善,授業内容の改善に取り組んできた。 最終年度にあたる本年度(平成18年度)では、これらの成果を取りまとめ、学会発表(白石義郎・多賀太「社会調査士養成カリキュラム構築の実践」第58回九州教育学会)、7編の論文発表という形で成果を公表した。今回の成果発表では各分野からの教育実践報告という形をとったが、学部教育のあり方を模索する今日の大学教育機関に対して、社会調査教育の立場から一つのモデルを提供することができたのではないだろうか。
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Research Products
(7 results)