2004 Fiscal Year Annual Research Report
社会福祉系大学での「ターミナルケア教育およびグリーフケア教育」が社会福祉援助技術教育に与える影響と効果に関する研究
Project/Area Number |
16530379
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Research Institution | Japan Lutheran College |
Principal Investigator |
福山 和女 ルーテル学院大学, 総合人間学部, 教授 (20257083)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 純 ルーテル学院大学, 文学部, 助教授 (80247105)
柳原 清子 ルーテル学院大学, 総合人間学部, 特別研究員 (70269455)
御牧 由子 ルーテル学院大学, 総合人間学部, 属託研究員
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Keywords | 社会福祉系大学 / ターミナルケア / グリーフケア / 教育効果 / カリキュラム |
Research Abstract |
社会福祉系大学での「ターミナルケア教育およびグリーフケア教育」の効果を明らかにする研究において、16年度は、ルーテル学院大学で、1997年より実施されている『ターミナルケアとグリーフワーク』の専門科目授業での、学生のレポート分析を行った。 この授業の目的とするところは、学生が実習先や就職先で体験する喪失体験に備えることであった。そのために、死に逝く人とその家族の理解、および、援助者として体験する「喪失」を理解し、そこからの立ち直りとしての「グリーフワーク・悲嘆作業」を系統立てて学ぶことにあった。 この目的とする学習内容が、どのような形で学べているかを把握するために、毎授業での学生<ミニレポート>と、全授業終了後の<授業総括レポート>の、合わせて約500枚の内容分析を行った。 結果として、学生はわが国での「死の準備教育」としてあげられている、たとえばAデーケン等の項目は、十分学べており、合わせて、その思考は、単なる知識としてとどめておくのではなく、自分の体験も想起しながらの、実感を伴うスピリチャルな要素を含むものに達していた。 本研究では、ターミナルケア教育が、大学教育の中で、どのようになされているかも明らかにすることをこころみた。そのため医療保健福祉系大学、および、教育系大学のカリキュラム調査を行った。援助者としての教育では、看護学系および医学系大学においては、科目として独立して必修化されており、理学療法や薬学系大学でも独立科目化に向かっていることがわかった。社会福祉系大学においては、これからというところである。こうした中で8年間、ルーテル学院大学で行ってきた授業は、社会福祉系大学での「ターミナルケア教育」の一方向性を示すものであることがわかった。
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