2005 Fiscal Year Annual Research Report
オニバスなど絶滅危惧植物の発芽・栽培実験とこれらの体験学習を通じての環境教育
Project/Area Number |
16530603
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
宮脇 博巳 佐賀大学, 文化教育学部, 教授 (70190824)
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Keywords | オニバス / 佐賀の自然 / 環境教育 / 発芽実験 / 絶滅危惧植物 / 栽培実験 / 郷土学習 / 水生植物 |
Research Abstract |
2003年春に佐賀市内より根採集したオニバス2株を佐賀大学内の人口池に移植し,2003年10月28日から11月25日の約1ヶ月間の間に550個の種子を採集した.その後発芽実験を繰り返したが,結果は,第17回国際植物会議 ウイーン大会で以下のタイトルでポスター発表された. 平成17年7月Hiromi Miyawaki. The studya bout the conditions of the sprout of Euryale ferox which is in the chsis of the extinction for teaching materials. Intenational Botanical Congress XVII Vienna Austria.(教材化を目指したオニバスの発芽条件に関する実験.第17回国際植物会議ウイーン大会) 要約は以下の通りである。 1.富栄養な水質と底土があり,年間を通して流れが緩やかで,水位が安定している場所がオニバスの生育適地である. 2.私たち人間の開発による生育地の激減が,オニバスを絶滅の危機へと追い込んでいる. 3.オニバスの栽培は適した水質と底土さえあれば比較的簡単に行え,種子も採集することができる. 4.オニバスの発芽は低温処理と珠孔の蓋の除去を行い,水温を20〜26℃に保てば,発芽率を飛躍的に上げることができる.
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