2004 Fiscal Year Annual Research Report
国語科における機能的アプローチによる文法教育の再構築に関する実証的研究
Project/Area Number |
16530611
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Research Institution | Sapporp International Junior College |
Principal Investigator |
山室 和也 札幌国際大学短期大学部, 助教授 (40240080)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 尚美 創価大学, 教育学部, 教授 (20014748)
大熊 徹 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (40152087)
馬場 俊臣 北海道教育大学, 教育大学・札幌校, 助教授 (70218668)
中村 敦雄 群馬大学, 教育学部, 助教授 (60323325)
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Keywords | 機能分法 / メタ言語能力 / 自己モニター / 接続語・接続成分 / 文法用語 |
Research Abstract |
本年度は、国語科における文法教育のこれまでの経緯および現状と問題点を踏まえ、新しい文法教育の構築を目指すための理論研究を中心に行った。共同研究者がそれぞれの立場からこれまでの文法教育に関する研究成果をまとまるという形で、現状と問題点の指摘を行った。 並行して、より実践的な機能的アプローチによる文法教育プログラムを再構築するために、文のレベル、連文のレベル、文章のレベルという三つの観点を設定して、プログラム作成を目指しているが、現場へのアンケート調査、実践へと進めるにあたり、検討の結果、対象を焦点化していくこととした。 具体的には、接続語・接続成分・接続詞などと呼ばれるものに焦点を当て、現場の教員の受け止め、中学生の理解度と、それらの概念の必要度を検証すること、機能的アプローチで本当に必要な文法項目は何かを模索するための調査計画を策定した。この点に関して、山室および大熊、馬場が、それぞれの立場から現状と課題について論文にまとめた。また、馬場はこれまでの接続詞関連の文献リストをデータベース化する作業を継続中である。 これらの文法項目の必要性を、生きた言葉の力とするためのものという観点から、「メタ言語能力」および「自己モニター」という概念を援用して理論固めをしつつ、実践的な調査へと研究を進めていく。メタ言語能力、自己モニターに関しては、井上がその著書においてまとめた。文法も含めた言語教育のカリキュラム概念の見直しについては中村が論文でまとめた。 調査内容、調査対象、調査方法、調査時期などを決定した。本格的な調査は17年度に実施することになる。
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Research Products
(5 results)