2005 Fiscal Year Annual Research Report
国語科における機能的アプローチによる文法教育の再構築に関する実証的開発研究
Project/Area Number |
16530611
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Research Institution | Sapporp International Junior College |
Principal Investigator |
山室 和也 札幌国際大学短期大学部, 助教授 (40240080)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大熊 徹 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (40152087)
馬場 俊臣 北海道教育大学, 教育学部・札幌校, 助教授 (70218668)
中村 敦雄 群馬大学, 教育学部, 助教授 (60323325)
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Keywords | 機能文法 / メタ言語能力 / 自己モニター / 接続語・接続成分 / 文法用語 |
Research Abstract |
本年度は、前年度の研究を踏まえて、理論研究は一つの方向性を明らかにすることを目指した。研究代表者の山室が、学会において「メタ言語能力」に着目した文法教育のあり方についての提言を行った。これと並行して、馬場は先行研究のデータベース化を図り、インターネット上にも公開できるようにした。理論研究の部分は、当初の計画では2年目の本年度で終了となるはずであったが、十分な形にできていない部分もあるので、最終年度においても引き続き進めることとし、すでに著作や学会における発表などの準備が整っている。さらに、文法教育と表現・理解との関連指導に関わる発展的な理論研究を中村が担当し、論考を発表した。 次に、本年度の研究の中心となる教育現場における実態調査については、接続語・接続成分・接続詞などと呼ばれるものに焦点を当て、現場の教員の受け止め、中学生の理解度と、それらの概念の必要度を検証すること、機能的アプローチで本当に必要な文法項目は何かを模索するための調査計画を策定した。17年5月に会合を開き、それぞれのアンケートの質問項目を検討し、17年7月に中村を中心として、一部の中学校で予備調査を実施した。その結果を山室・馬場・中村の3名で集計・分析を行いながら、予備調査の問題点を修正し、本調査に向けて準備を進めた。本来なら予備調査に基づき修正、本調査の実施、分析というところまでが目標であったが、予備調査において大幅な軌道修正が必要となったために、次年度においての本格実施、分析の方向で研究計画の修正をすることとなった。 18年度は、大熊を中心とした東京ブロック、中村を中心とした群馬ブロック、山室・馬場を中心とした北海道ブロックにおいて、教員対象の調査から先行して進め、生徒対象調査は各ブロックからいくつかの学級を選定して実施する予定である。
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Research Products
(6 results)