2005 Fiscal Year Annual Research Report
構造原理と力学の初年次教育を目的とした視覚的体験型教材ツールと教育モデルの構築
Project/Area Number |
16560513
|
Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
石川 孝重 日本女子大学, 家政学部, 教授 (20151342)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊村 則子 武蔵野大学, 人間関係学部, 講師 (10257074)
久木 章江 文化女子大学, 造形学部, 助教授 (00259706)
平田 京子 日本女子大学, 家政学部, 助教授 (70228782)
野田 千津子 日本女子大学, 家政学部, 学術研究員 (80270221)
|
Keywords | 建築構造 / 力学 / 構造安全教育 / 初学者 / 教材 / 授業 / 可視化 / 実験 |
Research Abstract |
近年,科学技術・理科系離れが加速し,建築分野の初学者にも構造力学や構造設計を理解するためにわかりやすく力を可視化した教材を工夫する必要が高まっている。また,ビジュアルなツールにすでに慣れ親しんできた学生の学習意欲を高めるためには,ビジュアルで双方向性のある授業が必要になっている。一方建物ユーザーに対しても,専門家は説明責任を問われており,正確な知識と広範な応用力が必要とされている。特にユーザーに構造をわかりやすく伝えることは設計者の役割であり,その時目に見えない力を可視化することは重要な啓発効果を生む。そこで本研究グループでは,初学者が力学を視覚的にとらえ,体験的に学ぶカリキュラムを開発し,建築構造および安全教育を初学者にわかりやすく啓発するための教育コンテンツを制作することを目的としている。 本年度は,試作品の制作,教育モデルの実践とその効果測定を中心に研究を実施した。 1.試作品の製作と授業での実践による教育実践 昨年度に引き続き,試作および授業での実践を行った。特に実験器具等の専門業者等と連携し,これらの教材の試作を重ね,トラスや座屈、ラーメン構造教材を開発した。 また研究組織全体で日本建築学会での「特色ある建築教育の取り組みに関する展示」に展示し,試作した教材を展示し,研究者・他大学の学生との意見交換を行った。 2.授業実践と学生の授業時理解度の測定 試作した作品を授業で実践し,e-Learningを想定して授業の様子を動画や静止画で記録した。教育モデルについては,研究組織内で議論を重ね,説明方法と時間配分についての洗練を行った。学生演習の記録および各自のレポートにおける考察結果などから,学生の理解度を計測することを試みた。授業終了後,各自の理解度を確認するアンケートを実施した。
|
Research Products
(4 results)