2006 Fiscal Year Annual Research Report
構造原理と力学の初年次教育を目的とした視覚的体験型教材ツールと教育モデルの構築
Project/Area Number |
16560513
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
石川 孝重 日本女子大学, 家政学部, 教授 (20151342)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊村 則子 武蔵野大学, 人間関係学部, 講師 (10257074)
久木 章江 文化女子大学, 造形学部, 助教授 (00259706)
平田 京子 日本女子大学, 家政学部, 助教授 (70228782)
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Keywords | 建築構造 / 力学 / 初年次教育 / 初学者 / 教材 / 授業 / 可視化 / 実験 |
Research Abstract |
本研究グループでは,初学者が力学を視覚的にとらえ,体験的に学ぶカリキュラムを開発し,建築構造および安全教育を初学者にわかりやすく啓発するための教育コンテンツを制作することを目的としている。本年度は,前年度に試作した教材を用いた教育モデルの実践とその効果の測定を中心に研究を実施した。最終年度であるため,本研究のまとめとして授業実践の詳細な手引き書を作成した。 1)新しい教材を用いた授業実践による授業モデルの立案と教員向け手引き書の作成 昨年度に試作した教材の機能改善を行うことが必要で,本年度も教材制作を完成するべく継続した。昨年度の討議および試行によって,試作した作品の改善点などが明らかになっている。昨年度に引き続き,実験器具等の制作と授業実践を通じて,これらの教材の完成と公開をめざした。今年度の課題は,グループ実習での学習効果を確認するために行ったアンケートを分析し,傾向を把握することと,これを全国で授業実践できるようモデル化して,手引き書にまとめることであった。作業分担は,研究代表者が全体計画を立案するのに対して,各研究分担者は各教材を用いた授業モデルの立案と授業の手順を記した手引き書の制作を中心に研究を遂行した。特にモデル化した授業やその手順を,詳細に報告書にまとめ,授業を実際に計画するための教員向け手引き書を完成することで,学習目的とその効果が明確になった。 2)授業実践と学生の授業時理解度の測定 試作した作品を授業で実践し,授業の様子を動画や静止画で記録した。記録および各自のレポートにおける考察結果などから,学生の理解度を計測する分析を実施した。学生には合意の上で記録をとり,特に理解度の測定に際しては,個人の特定ができないように配慮し,かつ個人のプライバシーに十分配慮して行った。 学生はこうした体験型授業に対して、たとえ苦手な構造分野であっても興味度合いは高く,効果が認められる。また手を動かし,レポートで考察することを通して,授業時の理解度からレポート完成後に理解度を高めているという結果になった。
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