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2005 Fiscal Year Annual Research Report

漢方薬配糖体成分の腸内代謝研究に基づく証の科学化

Research Project

Project/Area Number 16590564
Research InstitutionFukuyama University

Principal Investigator

岡村 信幸  福山大学, 薬学部, 教授 (60169141)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 福長 将仁  福山大学, 薬学部, 教授 (20132483)
Keywordsグリチルリチン / 腸内細菌 / 腸内代謝 / HPLC / 漢方薬 / プロドラッグ
Research Abstract

ラットの糞便懸濁液を用いたグリチルリチンの代謝実験において,グリチルリチンを摂取することによってグリチルリチン代謝が顕著に亢進するレスポンダーと亢進しないノンレスポンダーが観察された.この反応性の相違が腸内細菌に起因すると推論し,グリチルリチン摂取によるグリチルリチン代謝の促進因子について,長期の摂取と断食による影響を検討した.その結果,長期のグリチルリチン摂取と断食によって,ノンレスポンダーがレスポンダーになることを明らかにした.グリチルリチン摂取において断食が最も重要なレスポンダー化の因子であったことから,断食はグリチルリチンの腸内代謝の主要な促進要因の一つであると考えられる.漢方薬の有効成分はグリチルリチンのようなプロドラッグの形態で含有されている場合が多く,腸内代謝はプロドラッグの初回通過効果に大きく影響を及ぼす.断食によってグリチルリチンの代謝亢進が認められたことから,漢方薬の食間もしくは食前の服用指示は理にかなった用法といえる.この非侵襲性で簡便な代謝実験法によって,グリチルリチンのようなプロドラッグの代謝を確かめることができ,生薬や漢方薬に対するレスポンダーを特定することに可能となる.本研究ではさらにグリチルリチン摂取による反応性と偽アルドステロン症の関係について尿中カリウム値と血圧を指標に検討したが,レスポンダーとノンレスポンダー間において,これらのパラメータに有意差な相違は観察されなかった.

  • Research Products

    (1 results)

All 2005

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] ラット腸内フローラにおけるグリチルリチン代謝の促進要因2005

    • Author(s)
      徳山ことみ
    • Journal Title

      Journal of Traditional Medicines 22

      Pages: 252-256

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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