2004 Fiscal Year Annual Research Report
脳梗塞の発症を予知するための脳磁計測を用いた非侵襲的脳機能診断法の開発
Project/Area Number |
16590842
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
露口 尚弘 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (50295705)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蔦田 強司 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (10188550)
高見 俊宏 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (20305626)
足立 義昭 金沢工業大学, 先端電子技術応用研究所, 助手 (80308585)
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Keywords | PET / MEG / 脳梗塞 / micro PET / evoked field |
Research Abstract |
PETおよびMEGの臨床研究 脳血管障害50例にたいし脳血流PETを施行、そのうち25例においてMEGによるevoked fieldを測定し比較検討した。正中神経刺激によるSomatosensory evoked fieldのSEFN20mダイポールモーメントは、脳循環の絶対的指標とはならないもののその左右差を認めるものは脳血流および酸素摂取率に左右差をみとめmisery perfusion(貧困還流:CBFが低下し、OEFが上昇した状態)の間接的な指標になることが示された。 MEGの基礎研究 マウスやラットの脳磁計測を目的として、シリコンチップ上に集積化した9チャンネルのSQUIDマグネトメータアレイを開発した。センサアレイは、磁場検出面積2.5mmφのSQUIDマグネトメータが2.75mmの間隔で3×3のマトリックス状に配置されており、全体のサイズは10mm×10mmである。このセンサアレイを、センサから測定対象までの距離が約2mmとなる小型のクライオスタットに挿入し、磁場のz成分を測定するシステムを構成した。システムノイズは白色雑音領域で約12fT/√Hzであり、帯域は5kHz以上である。このシステムを用いて、小型の磁気シールドボックス内において、マウスおよびラットの心磁をリアルタイムで計測することができた。さらにラットにおいてvisual evoked fieldとauditory evoked fieldを測定し中潜時の脳磁の変化を観測できた。 PETの基礎研究 MicroPETを用いて脳虚血ラットを作成し、糖代謝を測定した。中大脳動脈領域の小さな虚血域を作成しオートラジオグラフとPET画像を比較し、PETでも十分に検出可能であることがわかった。次に坐骨神経刺激による脳糖代謝の変化を測定したが、明瞭な変化を捉えることはできなかった。
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