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2006 Fiscal Year Annual Research Report

急性呼吸不全と各種人工呼吸による肺損傷-虚脱肺と浮腫肺に対する作用の相違

Research Project

Project/Area Number 16591528
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

中沢 弘一  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教授 (10207756)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 横山 訓典  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助手 (00014176)
KeywordsARDS / オレイン酸 / IL-8
Research Abstract

肺胞虚脱を主体とする肺洗浄(LAV)モデルと肺胞浮腫を主体とするオレイン酸(OA)肺傷害とでPEEPが肺内及び血中IL-8にどのような影響をもたらすかを検討した。
【方法】28羽のウサギを気管切開の後、人工呼吸を開始し(TV8ml/kg,RR25,FIO_2 1.0)、OA群(0.1ml/kgのOAを30分かけて静脈内投与)、LAV群.(30ml/kgの生食で肺洗浄)の2群に分けた。肺傷害完成(P/Fratio<200)30分後に圧容量曲線を描き、両群をさらにIPPV群とPEEP群に分けた。IPPV群ではTV12ml/kgで、OLA群では下屈曲点を1cmH2O上回るPEEPを用い、TV8-10ml/kgで換気を行った。治療開始後3時間観察を行い、血液ガスならびに血清IL-8を経時的に測定した。終了後再び圧容量曲線を測定し、気管期間支肺を一塊に摘出の上、右肺(気管支)を60mlの生食で気管支肺胞洗浄施行し、洗浄液(BALF)中の蛋白およびIL-8を測定した。左肺はHE染色で組織観察した。
【結果】LAV群、OA群ともにPEEP群ではPaO_2がIPPV群よりも高値を示した。LAV群ではPEEP群よりも、IPPV群の方がBALF中IL-8が高値であった(11.4vs24.1ng/ml)。一方、OA群ではPEEP群とIPPV群との間にBALF中のIL-8に差を認めなかった(6.1vs8.7ng/ml)。血中IL-8、BALF蛋白/血清蛋白についてはLAV群OA群ともにPEEP群とIPPV群との間に有意差を認めなかった。組織学的にはOA群では肺胞の虚脱や無気肺は少なく、PEEPを加えた場合、過伸展や肺胞壁の破壊が著明となった。
【結語】肺胞虚脱が主体のLAVモデルではOLAは肺に保護的であるが、OAモデルでは必ずしもOLAがIPPVより保護的であるという所見は得られなかった。

  • Research Products

    (1 results)

All 2007

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Effect of positive end-expiratory pressure on inflammatory response in oleic acid-induced lung injury and whole lung lavage-induced lunginjury.2007

    • Author(s)
      Nakazawa K, Yokoyama K
    • Journal Title

      Journal of Anesthesia 21

      Pages: 47-54

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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