2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16591653
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
西口 富三 国立大学法人浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (30198452)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金山 尚裕 国立大学法人浜松医科大学, 医学部, 教授 (70204550)
杉村 基 国立大学法人浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教授 (30273189)
茂庭 将彦 国立大学法人浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (00230053)
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Keywords | PIVKA-II / PIVKA-PC / 産褥 / DVT |
Research Abstract |
現在もサンプリング中であるが、これまでに得られた成績は以下の通りである。 1.産褥婦におけるPIVKA-II値の推移 (1)正常産褥婦(n=30):PIVKA-II値(mAU/ml)は、分娩当日43.3±17.8、第1日49.0±20.3、第3〜4日41.6±17.3と推移し、産褥第1日の上昇傾向(p=0.07)ならびに産褥第3日における有意な低下(p<0.05)が観察された。尚、分娩様式によっての差はみられなかった。 (2)無症候性DVT症例:術後スクリーニングで2例の無症候性DVT症例(帝王切開後)を得た。その産褥期におけるPIVKA-II値は32ならびに19mAU/mlで、この2症例においてはPIVKA-II値の有意な上昇はみられなかった。 2.正常産褥婦におけるPIVKA-protein C(PC)値の推移(n=5) 産褥0日および第1日におけるPC抗原量、活性、ならびにPIVKA-PC(total PCに占める割合)は、各々(産褥0日)118.5±20.4%、73±22.1%、20.6±13.7%、(産褥1日)95±17.8%、94.5±19.5%、31.8±11.0%であった。PC抗原量は産褥第1日にかけて低下するとともにPIVKA-PCの占める割合が増加する傾向がみられた。特に、産褥0日の時点でPIVKA-PCが40%を越えていた症例においては、PC活性の低下(70%)が観察された。 3.estradiol(E2)およびprogesteron(P)とPIVKA-II値との相関(n=18) E2ならびにP値とPIVKA-II値との相関係数は、各々、0.24、0.14であり、これまでの検討では両者間に有意な相関はみられていない。 尚、細胞培養実験は現在進行中である。
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Research Products
(1 results)