2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16591653
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
西口 富三 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (30198452)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉村 基 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教授 (30273189)
金山 尚裕 浜松医科大学, 医学部, 教授 (70204550)
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Keywords | 産褥 / プロテインC / プロテインS / PIVKA / HUVEC / HepG2 |
Research Abstract |
1.産褥期におけるProtein C(PC),PIVKA-PC,Protein S(PS),PIVKA-PSの推移 院内倫理委員会での承認を得て、これまで正常産褥婦18症例(経膣分娩16例、帝切分娩2例)について採血をおこない、測定した。PC抗原、活性ならびにPIVKA-PCの経時的推移は、産褥0日:117.7(SD21.6)%,85.9(7.7)%,13.6(9.7)%,第1日:113.8(25.0)%,90.5(17.4)%,13.4(11.4)%,産褥3-4日:124.0819.6)%,106.5(20.8)%,23.5(15.2)%であった。PIVKA-PCのtotal PC中に占める割合は、12.5%,13.3%,19.5%(平均値)と経時的に増加することが観察されたが、これはPIVKA-IIの推移とは異なるものである。PC抗原量は産褥第1日にかけて低下するとともに、PIVKA-PCは増加する傾向が観察され、特に、産褥0日の時点でPIVKA-PCが40%を凌駕していたケース(n=1)でPC活性の低下(<70%)がみられた。一方、total PS中に占めるPIVKA-PSは、37.6%,31.2%,そして40.2%と推移し、PIVKA-PCと比較してその割合は高く、また、経時的に増加する傾向が確認された。 2.産褥期ホルモン変動との関連(E2)(n=13) E2値の変化率(対数評価)とPIVKA-PC抗原量との相関をみたが、相関係数は産褥第1日で0.416であり、有意な相関はみられていない。 3.細胞培養実験 PC産生臓器は肝臓ならびに血管内皮細胞であり、それに相当するHepG2細胞株およびHUVEC(血管内皮細胞株)を用いて刺激実験を行った。尚、正常妊婦の分娩時血中E2濃度が0.03μM<であることを考慮し、正常産褥経過に類似した刺激系を設定した。刺激実験は終了しており、現在PCならびにPIVKA-PCの測定中である。 E2 0.1μM 48時間刺激後 E2 0.01,0.001,0.0001μM 24時間刺激後 E2 0.01μM 48時間刺激後 E2 0.001,0.0001μM 24時間刺激
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