2005 Fiscal Year Annual Research Report
カンジダアルビカンスから得られた新規水溶性物質の神経栄養・保護作用に関する研究
Project/Area Number |
16591851
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
上西 秀則 福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (90084300)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長 環 福岡歯科大学, 歯学部, 助教授 (90131870)
小倉 理恵子 福岡歯科大学, 歯学部, 助手 (80320331)
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Keywords | カンジダアルビカンス / Sepabeads SP207 / SephadexLH-20 / 低分子物質 / 分化誘導 |
Research Abstract |
本研究は3年間で完成させることを目標に開始された。平成17年度の研究経過ならびに成果は以下のとおり。 1)Candida albicans菌体を塩酸・酢酸存在下で加熱処理したのち、上澄みを分子量10,000の限外ろ過を行い、低分子画分を得た。 2)得られた低分子画分をSepabeads SP207に吸着させたのち、各種溶媒を用いて溶出パターンを調べた。 3)この結果、試験材料中には50%メタノールで溶出されるフラクションと、100%アセトンで溶出されるフラクションが存在することがわかった。前者はやや親水性で、後者は疎水性を示す物質であることが予想された。 4)メタノールフラクションをSephadexLH-20に吸着させたのち、メタノールあるいはアセトンを用いて溶出させ、活性を示す画分を集めた。 5)SephadexLH-20で分画された活性部分をMightysil RP-18 GP Aqua(関東化学製)を用いて、HPLCにより活性画分を分取した。 6)この時点で活性物質の菌体からの抽出、分離、精製は終了とみなし、詳細な情報(化学組成、分子式、構造式など)を得るため分析専門の会社に分析を依頼した。現在、分析作業が進行中である。 7)活性物質の構造が明らかにされた時点で、有用物質として新たに特許申請を行いたい。
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Research Products
(4 results)