2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16591892
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
田沼 順一 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (20305139)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平山 喜一 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (50343364)
仙波 伊知郎 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (60145505)
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Keywords | 舌癌感受性遺伝子 / QTL解析 / 舌癌候補遺伝子 / マイクロアレイ / 抗体アレイ |
Research Abstract |
我々はDark-Agouti系(DA)ラットは4NQO誘発ラット舌がん発生に高感受性を示し、一方Wistar/Furth系(WF)ラットは低感受性であり、これら両系統のラットを用いて舌がん発生に関連する5つのQTL(tongue squamous cell carcinoma1〜5:Tscc1〜5)を見出している。 今回、舌がんに関連する候補遺伝子を検索する目的で、マイクロアレイを用いた解析およびこれの中で有力な候補遺伝子の解析も行なった。 まず、DAラットのがん組織と無投与のDAラットの組織を用いてアレイ上の遺伝子発現を解析した結果、シグナル比が、3以下または1/3以上に減弱した337遺伝子、3以上または1/3以下に減弱した220遺伝子が見出された。なおシグナル比が2以上では804遺伝子、1/2以下では467遺伝子であった。 次にWFラットの舌がん組織と無処置のWFラットの組織を用いてアレイ上の遺伝子発現を解析した結果、シグナル比が3以上または1/3以下に減弱した遺伝子は、それぞれ182遺伝子と81遺伝子が見出された。なおシグナル比が2以上では656遺伝子、1/2以下では169遺伝子であった。 我々が舌がん感受性遺伝子に強く関連していると考えている5QTL(Significant level)に加えてSuggestive levelに達している5カ所のQTLに対応する候補遺伝子のうち21遺伝子についても、それらのシグナル比を解析したところ、舌がん感受性を示すDAラットと感受性の極めて低いWFラットに関して、シグナル比が明らかに相反する遺伝子と同じ傾向を示す遺伝子など、遺伝子ごとにその変動は多様であったが、上に述べたマイクロアレイによる解析結果も、我々が行ってきたQTL解析の結果を支持しているのではないかと考えている。 今後はさらに、これらの候補遺伝子による抗体アレイの作成を行う予定である。
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Research Products
(4 results)