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2005 Fiscal Year Annual Research Report

変異型α-tubulinが口腔癌のprogressionに果たす役割の解明

Research Project

Project/Area Number 16591988
Research InstitutionTOYAMA UNIVERSITY

Principal Investigator

姚 立  富山大学, 医学部, 助手 (80324044)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高野 康雄  富山大学, 医学部, 教授 (60142022)
古田 勲  富山大学, 医学部, 教授 (10014268)
Keywords口腔癌 / 変異型α-tubulin / Cell cyclin蛋白 / 細胞周期 / 5-FU / Cisplatin / Docetaxel
Research Abstract

本年度、われわれは4種のヒト口腔癌細胞株、KON、HO-1-N-1、KOSC、HSC(細胞バンク提供)を用い、蛍光染色およびフローサイトメトリーにて変異型α-tubulinと細胞周期との関連を検討した。また、抗癌剤Cisplatin、5-FUおよびDocetaxelに対する感受性との関連も検討した。結果:1)各細胞株それぞれ1×10^6個細胞を100mmディシュに培養し、変異型α-tubulinの蛍光染色を行った。KON、HO-1-N-1、KOSC、HSC細胞の陽性率はそれぞれ61%、28%、54%、31%であり、変異型α-tubulinはKONやKOSCにおいてHO-1-N-1やHSCに較べ高発現した。2)KONやKOSC細胞において変異型α-tubulinとcyclin蛋白の二重蛍光染色を行った。KONにおけるα-tubulinとcyclin A, cyclin B, cyclin Dとの二重染色の陽性率はそれぞれ21%、45%、17%であり、KOSCにおいては二重染色の陽性率はそれぞれ15%、38%、16%であった。3)フローサイトメトリーの分析では、FITCにより染色されるα-tubulin陽性細胞の核DNA量も高かった。この結果から、G2/M期の細胞が変異型α-tubulinを高発現していることが考えられた。5)48時間培養した4種株の細胞に100μM、10μMのCisplatin、5-FU、Docetaxelを投与し、24時間と48時間後の生存細胞数および核DNA量の分布パターンを解析した。5-FUは変異型α-tubulinが高発現したKONおよびKOSC細胞に対して明らかな抑制効果がなかった。結論:変異型α-tubulin発現がG2/M期に関係することが確認され、またこの蛋白の高発現は5-FUに対する癌細胞の耐性にも関わる可能性が示唆された。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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