2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16592089
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
鶴田 圭伊子 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (10112210)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 一郎 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (20206791)
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Keywords | TFF3ペプチド / 遺伝子導入 / HVJ-エンベロープ / マウス / 蛋白発現 / 粘液 |
Research Abstract |
胃や腸の消化管の粘液に限局して発現する抗菌物質のトレフォイルファクター(TFF)ペプチドの一つであるTFF3ペプチドがヒト顎下腺においても発現していることが報告されたため,TFF3ペプチドの粘膜の炎症に対する防御的役割を明らかにし,歯周病に対する防御的ワクチンとしての応用を目指すことを目的する。本年度は,初年度に作製した遺伝子導入用のプラスミドベクターの有用性の検討ならびに動物実験の条件について検討を行った。 1.レポーター分子であるGFPを遺伝子導入用ベクターに組み入れ,マウス個体においてTFFペプチドの発現を蛍光で観察可能にした。 2.遺伝子導入剤であるHVJ-エンベロープはマウス腸上皮細胞であるMODE K cellsに対してSuperfectと同等以上の効率でTFF3遺伝子が導入され,TFF3ペプチドの発現を確認した。 3.大腸炎自然発症マウスであるTCRα鎖欠損マウスとの比較検討を行うためにC57BL/6系統のマウスを用いた。 4.HVJ-エンベロープおよびSuperfectを用いてTFF3遺伝子をC57BL/6マウスへ導入したところ,HVJ-エンベロープの方でTFF3ペプチドの非常に弱い発現が見られた。 マウス個体での遺伝子発現を高めるための条件の検討がさらに必要であることが判明した。
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