2004 Fiscal Year Annual Research Report
e‐learningによる「妊婦健診に必要な看護ケア」の学習支援に関する研究
Project/Area Number |
16592116
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Research Institution | Ibaraki Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
島田 智織 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 助手 (90347245)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小松 美穂子 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (50134169)
服部 満生子 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (60331344)
梶原 祥子 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 助教授 (10299985)
丹下 幸子 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 助手 (50315686)
細矢 智子 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 助手 (10347247)
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Keywords | 看護基礎教育 / 母性看護学 / 妊婦健康診査 / e-learning / CSCL |
Research Abstract |
本年度は1〜4のプロセスを経て研究遂行を行った。実施結果を以下にまとめる。 1.看護基礎教育の現状と課題:医療の高度化・重症化が進む中で一層の安全性が求められると同時に、人権を尊重した医療倫理が重要性を増しており、時代に応じた専門性の高い看護判断と看護技術とを提供できる看護師育成が急がれている。看護基礎教育においては、多様な看護技術を使う・実践できるを到達目標に、新卒者の知識・技術不足の克服を目指した取り組みが期待されている。とはいえ、学習内容の増加や現代学生の特性によって多くの課題を抱えているのが実情である。 2.看護領域におけるe-learning:現在看護基礎教育の中で活用されるe-learningの多くは(1)CAIの発展形態としてのWeb活用(知識提供型)あるいは(2)遠隔教育(講義への参加機会の提供)のいずれかである。 3.看護基礎教育へのe-learningの可能性:学習コミュニティを活用した協調学習という視点での活用で(1)社会的動機による学習の動機づけ(2)学習形態の多様化(3)社会的相互作用による学習(4)学習者の知識の洗練化を目指すことが可能となる。 4.以上を確認した上で、看護基礎教育(母性看護学領域)でのCSCLとして、学内の講義・演習から臨床実習へと進む実践を含めた学習パスがよりスムーズとなるプログラムの完成を目指す。看護基礎教育の課題を克服するために、実習を「認知的徒弟制度」としてより効果的な学習機会とするために実習への足場かけとして利用していくものである。学生は、CSCLによって(1)妊婦を主体として受止める(2)実習場所を具体的にイメージできる(3)講義で獲得した知識を確認することを目的とし学習を進める。同時に、(4)実践中に起きた出来事を把握し(6)きっかけや場を得て振り返りを行う。今年度後半より具体的なシステムづくりに着手しており、来年度半ばの完成を目指す。
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