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2006 Fiscal Year Annual Research Report

一般病棟における遺族へのケアに関する研究

Research Project

Project/Area Number 16592153
Research InstitutionFukuoka Prefectural University

Principal Investigator

奥 祥子  福岡県立大学, 看護学部, 助教授 (40284921)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 牛尾 禮子  吉備国際大学, 保健科学部, 教授 (80281525)
塚本 康子  静岡県立大学, 短期大学部, 教授 (60310554)
中俣 直美  鹿児島大学, 医学部, 助手 (90253921)
渡邉 智子  福岡県立大学, 看護学部, 助教授 (00268955)
津田 智子  福岡県立大学, 看護学部, 講師 (30305172)
Keywords一般病棟 / 終末期ケア / 遺族 / 死別
Research Abstract

1.多くの高齢者が終末期を過ごす一般病棟において,看護師が行う終末期の家族ケアの中で,どの要因が患者の臨終に関わる家族ケアに影響するのかを明らかすることを目的とした.
方法:九州地区で100床以上の病床数をもつ病院の一般病棟の看護師長978名を対象として,終末期の患者の家族ケアについて郵送による質問紙調査を行ったデータを因子分析,共分散構造分析を用いて分析した.
結果:対象978名のうち293名(30.0%)の回答を得た.そのうちケア項目の回答に欠損のない236名(24.1%)を分析の対象とした.終末期の患者の家族に実施しているケアの構成要素は4因子が採択された.ケアの第1因子は【患者と家族のコミュニケーションの仲介】,第2因子【情報提供】,第3因子【家族間の協力促進と理解】,第4因子【制約の緩和】と解釈した.4因子および潜在変数である「患者の臨終に関わる家族ケア」を用いて,共分散構造分析を実施した結果,第1因子,第3因子は共変関係にあり,特に第1因子が「臨終に関わる家族ケア」の実施に強く影響していた.第2因子,第4因子と「臨終に関わる家族ケア」との関係は明らかにされなかった.
2.近親者を亡くした遺族が終末期・死別後のケアに望んでいることを明らかにすることを目的とした.
方法:一般病棟で近親者を1年以上前に亡くした遺族に,聞き取り調査を10名に実施した.
結果:終末期のケアに対しては,「呼んでもすぐに来てもらえない」などの看護者の対応・態度に関すること,や「毎日,患者の状態を教えてほしい」などの情報提供に関すること,相談できる第3者の存在,患者や家族に対する親身な思いやり,患者の希望の尊重,患者の身体の清潔,家族に気を使わせない,患者の疼痛を緩和などの望まれる事が明らかになった.死別後のケアに望むことは,終末期のケアに対して少なく,ほとんどの遺族は,患者の死後,必ずしも病院の看護師に心のケアを求めてはいなかった.しかし訪問看護師の訪問,自由に話しができる部屋を希望する人もいた.

  • Research Products

    (1 results)

All 2007

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 一般病棟での終末期ケアが臨終に関わる家族へのケアに及ぼす影響2007

    • Author(s)
      奥祥子
    • Journal Title

      日本老年医学会雑誌 44・3(印刷中)

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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