2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16592157
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
天谷 真奈美 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教授 (00279621)
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Keywords | 精神障害者 / 社会参加 / 自己効力感 |
Research Abstract |
今年は尺度開発の質問紙作成のため、社会参加尺度の内容的妥当性のために尺度項目を有識者に検討してもらうことと、その基準関連妥当性や構成概念妥当性を検証するにあたり、同時に使用する尺度の厳選と著者への確認と使用承諾に向けて活動を行った。 社会参加尺度の内容的妥当性のために尺度項目を有識者に検討してもらうために、精神障害者のリハビリテーション研究に実績のある大学教員1名、自己効力感尺度開発を行った経験のある大学教員1名、精神障害者の社会参加支援およびリハビリテーション施設の援助経験の豊富な職員としてデイケア指導員、社会復帰病棟看護師長、外来訪問看護師の3名にも尺度項目が社会参加の自信を問う内容になりえているか確認を依頼し、内容妥当性の確保に努めた。 また、基準関連妥当性や構成概念妥当性を検証するにあたり、同時に使用する尺度としてソーシャルサポート尺度は様々な尺度を検討した結果、ノーバックのソーシャルサポートの尺度を採用した。また精神健康度を図る尺度に関しても、様々な尺度を検討し、その尺度がはかりたい内容を著者に確認し使用許可を得るにいたるまで約半年間かかったが、最終的には新納氏の日本語に訳されたGHQ12を活用することになった。 同様にして、一般的自己効力感尺度や自尊感情尺度や生活満足度尺度についても検討した結果、17年11月に質問紙調査用紙を完成させることができた。 17年12月から18年1月に、研究協力のためのフィールドを確保するため、病院、デイケア、福祉工場、精神障害者小規模作業所に研究依頼文を作成し、書面を用いながら研究の目的、内容、方法、倫理的配慮を書いた文書を渡して説明し、研究協力への打診を行った。その結果、現時点では6箇所の施設から研究協力の承諾を得ることができた。 そこで、18年1月〜3月は、研究フィールドに出向いて、研究参加者を募るための説明とデータ収集に向けて、現在活動中である。
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