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2005 Fiscal Year Annual Research Report

脳卒中後遺症としての高次脳機能障害者と家族の生活の様相と援助へのニード

Research Project

Project/Area Number 16592162
Research InstitutionOsaka Prefecture University

Principal Investigator

登喜 和江  大阪府立大学, 看護学部, 講師 (00326315)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高田 早苗  神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (50226784)
山居 輝美  大阪府立大学, 看護学部, 助手 (50326287)
北村 有子  大阪府立大学, 看護学部, 助手 (10364035)
山下 裕紀  神戸市看護大学, 看護学部, 助手 (40326319)
Keywords脳卒中後遣症 / 高次脳機能障害 / ニード / 家族
Research Abstract

本年度は、インタビューの継続とインタビューデータ分析を中心に行った。データ分析から得られた高次脳機能障害者と家族の生活の様相は、以下のように要約される。
高次脳機能障害は、その様々な症状によって、日常生活の細々としたことに影響を及ぼし、さらに「ライフスタイルと関係性の変化」を生活に引き起こしている。認知障害と人格障害を引き起こす高次脳機能障害は、当事者と家族にとっては「喪失」の病であり、当事者と家族間、家族と行政・医療者間、医療者間での「ギャップ」でもある。そのギャップが、事象をより複雑にしていると言える。さらに、失われた記憶と知覚によって、出来ていたことが出来なくなることは、当事者にとっての「アイデンティティの脅かし」であると思われるが、このことを自覚しないことやできないことも、障害の特徴であるといえる。
高次脳機能障害の特徴として、入院生活では事の重大さがわかりにくいということもある。破綻が見えない病院での枠組みから外泊は大変さの先取りでもあるが、それすら見えないものがあり、退院して初めて見える困難さに失敗から学ぶことで日々の営みが成り立っていた。
以上の内容を基に、さらに「高次脳機能障害者と家族の生活の様相と援助へのニード」を明らかにする目的で、質問紙を作成し、予備調査・プレテストを繰り返し、近畿地区の患者会を中心に調査依頼を行い、順次アンケートの発送・回収を行っている。また、対象者の掘り起こしを目的に、現在大阪府下を中心に脳神経系の外来を有する病院に調査依頼を行っている段階である。

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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