2004 Fiscal Year Annual Research Report
先天性心疾患の小児の親へのインフォームド・コンセントモデルの開発に関する実証的研究
Project/Area Number |
16592176
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
日沼 千尋 東京女子医科大学, 看護学部, 教授 (40248927)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久田 満 東京女子医科大学, 看護学部, 教授 (50211503)
中澤 誠 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (10075567)
奥野 順子 東京女子医科大学, 看護学部, 講師 (30307649)
宗村 弥生 東京女子医科大学, 看護学部, 助手 (10366370)
田久保 由美子 東京女子医科大学, 看護学部, 助手 (20385470)
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Keywords | 先天性心疾患 / トータルケア / インフォームド・コンセント |
Research Abstract |
本研究は3年計画で、先天性心疾患の子どもと家族へのインフォームド・コンセントにおける医師と家族の相互の認識および期待を明らかにし、相互理解に基づく、先天性心疾患の特徴を踏まえたインフォームド・コンセントモデルを開発することを目的として行う。 初年度の平成16年度は過去に医師から病状その他に関する説明を受けた経験のある患児の母親33名を対象に、半構造的面接法による面接を研究協力者と行った。面接内容は子どもに関する基本的情報、発症から現在までの母親の思い、疾病や手術についての説明を受けた時の分かったことやその時の気持ち、医療者に対してこれまで感じてきたことや思っていること、母親の子どもに対する思い、母親自身や周囲の支えに関することなどである。面接データはすべて逐語録を作成し、質的研究アプローチを用いて分析している。 分析の視点は以下の3点である。1、母親は医師からの説明をどのように感じ、対処してきたのか。2、母親は医師からの説明を含め子どもの病気をどのように受け止め、どのように変化してきたのか。3、家族はどのようなサポートを受け、これまで過ごしてきたのか。現在、分析を進めているところである。この結果をもとに、望ましいインフォームド・コンセントについてのモデルを作成していく。
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