2005 Fiscal Year Annual Research Report
農村部における在宅高齢者の食行動と食満足に影響する要因への集団的アプローチの効果
Project/Area Number |
16592220
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Research Institution | Tenshi College |
Principal Investigator |
白井 英子 天使大学, 看護栄養学部看護学科, 教授 (80310085)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 礼維子 天使大学, 看護栄養学部看護学科, 助教授 (90320556)
小川 貴代 天使大学, 看護栄養学部看護学科, 講師 (30310098)
長谷部 幸子 天使大学, 看護栄養学部看護学科, 講師 (40382551)
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Keywords | 農村部 / 在宅高齢者 / 食行動 / 食満足 |
Research Abstract |
農村地区に在住する高齢者の食行動と食生活の満足および生活満足との関連性を明らかにするために、65歳以上で、ディサービスに通所している在宅高齢者(寝たきり判定J〜Aランク程度)で重度の認知症のない方を対象に、基本属性、食行動((1)食材入手(2)調理行動(3)摂食行動)、食生活の満足度、生活の満足度について質問紙による聞き取り調査を実施した。5施設195人のデータを収集し、190人を分析対象に_χ^2検定を行った。また、食行動に関する26項項目について因子分析した。 分析対象者の性別は、女性156名(82.1%)、平均年齢は82.5歳で、家族形態は、独居99名(23%)、配偶者を含む家族と同居47(24.7%)、配偶者以外の家族と同居99名(52.1)、経済的にゆとりがある(どちらかというと含む)114名(60%)であった。 食生活の満足度との関連では、年齢の高い群は食生活の満足度が高かった。食行動では、(1)自分で買い物にいくのが週1回未満(2)いろいろな献立の料理を食べている(3)食事をいつもおいしく食べている(4)食べたいものをいつも食べている人は、食生活の満足度が高かった。生活の満足度との関連では、経済状態にゆとりのある人に生活の満足度が高かった。食行動では(1)いろいろな献立の料理を食べている(2)食事を毎日、誰かと一緒に食べている(3)食事をいつもおいしく食べている(4)食べたいものをいつも食べている(5)食事をいつも誰かと話しながら食べている人は、生活の満足度が高い人が多かった。食生活の満足度と生活の満足度には有意な相関(r=0.600 P<0.01)が見られた。 因子分析の結果、「調理の不自由」「調理の習慣」「食事内容の質」「食材の入手」「誰かと一緒に食べる」「健康への配慮」の6つが抽出された。これらの因子の中で食満足と有意な相関が認められたのは、「食事内容の質」と「誰かと一緒に食べる」の2因子であった。
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