2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16659093
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
内藤 眞 新潟大学, 医歯学系, 教授 (30045786)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 剛 新潟大学, 医歯学系, 助教授 (90251800)
牛木 辰男 新潟大学, 医歯学系, 教授 (40184999)
楠原 征治 新潟大学, 自然科学系, 教授 (80018788)
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Keywords | HNF4α / 核内受容体 / 抗体 / 免疫組織学 / Western blot / 脊椎動物 |
Research Abstract |
核内受容体は48個存在するが、その組織発現とその調節機構は良い抗体がないため、十分な解明をみていない。申請者はペルセウス社と共同で本年度までに核内受容体48個全てに対する抗体を作製した。その成果として凍結切片に加えて、ヒトパラフィン切片に反応する抗体約20種が得られた。P1,P2プロモーター由来の異なったHNF4αのisoformを認識する抗体も3種得られ、これらisoformの組織・細胞特異的発現と腫瘍における変化を明らかにした(J Pathol 2006)。LXRα抗体によって、マクロファージの動脈硬化における脂質代謝での役割の解析も行った(Arterioscler Thromb Vasc Biol 2005)。これらの検索の中でこの抗体は免疫組織学的に爬虫類、両生類、魚類など脊椎動物の免疫染色に利用可能であることを発見した。次いで、この抗体がWestern blotでそれら動物の蛋白と反応することも確認した。さらに、エッセン大学Dr.G.Ryffelより分与されたXenopus laevis由来HNF4αのcDNAを含んだplasmidをトランスフェクトしたCOS-1細胞にHNF4αP1抗体がWestern Blot、免疫染色、蛍光染色で反応することを明らかにした。蛍光免疫染色、共焦点レーザー顕微鏡による観察では、HNF4αが核内のクロマチン領域に局在し、LXRαは核小体に局在することも明らかにした。 広範な動物種に反応する抗体は極めて稀であり、今後医学のみならず、生物学分野で広く活用されることが期待される。この研究成果は(Jiang S, Naito M et al.:Immunohistochemical detection of hepatocyte nuclear factor-4α in vertebrates)として投稿中である。
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Research Products
(3 results)