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2005 Fiscal Year Annual Research Report

脂肪組織からのアディポサイトカイン産生・分泌に及ぼす漢方薬の影響

Research Project

Project/Area Number 16659176
Research InstitutionHoshi University

Principal Investigator

杉山 清  星薬科大学, 薬学部, 教授 (80145713)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 伊藤 清美  星薬科大学, 薬学部, 助教授 (60232435)
Keywords抗肥満作用 / KK-A^yマウス / berberine / PPAR_Y
Research Abstract

生活習慣病の主な要因の1つとして肥満がある。肥満は、脂肪細胞数の増加および脂肪前駆細胞の肥大化により形成される。したがって、脂肪細胞の異常な分化・増殖を抑制することは、生活習慣病の治療や予防に結びつく。我々はこれまでに、3T3-L1脂肪前駆細胞を用いたin vitro試験により、漢方薬の一種である黄連解毒湯およびその成分であるberberineが分化抑制作用を有すること、およびその作用機序が核内転写因子PPAR_Yの発現抑制であることを見出している。今回、糖尿病のモデルマウスであるKK-A^yマウスを用いたin vivo実験により、berberineの効果を検討した。
KK-A^yマウス(雄性、4週齢)を4群に分け、高脂肪食にberberineを0、0.1、0.5%添加して与えた。また、ポジティブコントロールとしてPPAR_Y antagonistであるbisphenol A diglycidyl ether(BADGE)を3%添加して与えた。体重及び摂餌量を3日おきに測定し、4週間後に採血し、血中グルコース値、トリグリセリド値、アディポネクチン値を測定した。また、精巣周囲・腎周囲・腸管膜の脂肪量を測定した。
その結果、berberine 0.5%添加群において、対照群と比較して著明な体重減少作用が認められた。また血中グルコース値、トリグリセリド値においても減少が見られた。これらの結果は、PPAR_Yを抑制することにより分化を抑制するBADGEの効果とほぼ一致するものであった。以上の結果より、berberineは、in vivoにおいて抗肥満作用を有することが明らかになった。

  • Research Products

    (4 results)

All 2005

All Journal Article (4 results)

  • [Journal Article] 黄連解毒湯の脂肪細胞分化抑制効果ならびにその作用機序2005

    • Author(s)
      生井 和樹
    • Journal Title

      Kampo Med. 56(suppl)

      Pages: 156

  • [Journal Article] 脂肪前駆細胞の分化に及ぼす黄連・黄柏の抑制作用2005

    • Author(s)
      田島 正教
    • Journal Title

      J.Trad.Med. 22(suppl2)

      Pages: 87

  • [Journal Article] 脂肪前駆細胞の分化に及ぼす黄連解毒湯の効果ならびに活性成分の探索2005

    • Author(s)
      五十嵐 信智
    • Journal Title

      第15回日本医療薬学会年会 講演要旨集

      Pages: 334

  • [Journal Article] 脂肪前駆細胞の分化に及ぼす黄連解毒湯の活性成分の探索とその作用メカニズム2005

    • Author(s)
      五十嵐 信智
    • Journal Title

      肥満研究 11(suppl)

      Pages: 242

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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