2004 Fiscal Year Annual Research Report
MALD-TOF法によるTLRシグナル分子相互作用蛋白質の検索法の開発
Project/Area Number |
16659500
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
花澤 重正 九州大学, 歯学研究院, 教授 (60060258)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 善夫 九州大学, 歯学研究院, 助教授 (80253459)
舛広 善和 九州大学, 歯学研究院, 助手 (00336083)
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Keywords | TLR / 細菌成分 / MALD-TOF / プロテオーム解析 / サイトカイン / マクロファージ / 相互作用蛋白質 / 細胞内情報伝達 |
Research Abstract |
SOCS-1ノックアウトマウスを用いた研究からTLRを介するリボ多糖シグナル分子の相互作用因子として機能していることが最近明らかにされている。細菌成分のTLRファミリーを介するシグナル伝達が共通なシグナル分子を利用しその情報を核内に伝達することが示されている。故にTLRシグナル分子相互作用因子をMALD-TOFF法を用いて検索し、その結合領域を決定することは歯周疾患を初めとする細菌感染症の細胞シグナル伝達分子を標的とする新たな治療法の開発を提言するものと考える。 先ず初めに、歯周病原性細菌由来の線毛または熱ショック蛋白質であるGroELなどでTLR2及びTLR4の発現ベクターを導入したRAW細胞を刺激し、NF-kBの転写活性をルシフェラーゼ反応で求め、各細菌成分がどのTLRを介して細胞内情報を伝達するかを調べた。その結果、線毛はTLR2を介してそのシグナルを伝達することが解った。一方、GroELは興味あることにTLR2とTLR4の両レセプターを介してそのシグナルを伝達することを明らかにした。これらの結果を基にTLR2及びTLR4の発現ベクターを導入したRAW細胞を各成分で刺激し、その刺激細胞を凍結融解を繰り返し、細胞質蛋白質を抽出し、遠心処理後、その上清画分からGST抗体affi-nityカラムを用いTLRシグナル分子特異的結合蛋白質の精製を試み、現在、その蛋白質を2次元電気泳動し、対照細胞のそれと比較検討し、特異的スポットの蛋白質を抽出、精製し、MALD-TOF法でその標的とする結合蛋白質の解析を進めている。
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Research Products
(2 results)