2004 Fiscal Year Annual Research Report
AGE構造体およびAGE受容体のアルツハイマー病に及ぼす影響
Project/Area Number |
16790692
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
城野 匡 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 助手 (50363536)
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Keywords | メイラード反応後期生成物 / imidazolone / 動脈硬化 / アルツハイマー病 |
Research Abstract |
動脈硬化病変部位におけるメイラード反応後期生成物(AGE)の局在を検討するために免疫染色をおこない、光顕観察をおこなった。一次抗体としてマウスモノクローナルNε-(Carboxymethyl)lysine(CML)を認識する6D12抗体(1:600)、抗imidazolone抗体(1:150)、マウスモノクローナル抗pentosidine抗体(1:400)、マウスモノクローナル抗pyrraline抗体(1:150)を使用した。結果としてCML、imidazolone、pnetosidineは動脈硬化の粥状硬化巣のマクロファージに多くみられ、pyrralineは細胞外マトリックス部位に観察された。またさらにAGE形成中間体である3-deoxyglucosoneから形成されるCML、imidazolone、pnetosidine、pyrralineの定量をおこない、imidazoloneの生成量が多いことを示すことができた。そのため3-deoxyglucosoneから形成されるAGE構造体のうちimidazoloneが動脈硬化病変部位でのAGEの存在を示す有用なマーカーであると考えられた。その後5例の非痴呆者およびアルツハイマー病で糖尿病に罹患していない剖検時ホルマリン固定脳から側頭葉、のパラフィン切片を作製し、これらの標本で免疫染色をおこない光顕観察をおこなう。一次抗体として、6D12、抗imidazolone抗体、抗penntosidine抗体、抗pyrraline抗体を用いて、AGE構造体の局在の検討をおこなったところ、アルツハイマー病変部である老人班部位にCML、imidazolone、pnetosidineが存在することが確認できた。
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Research Products
(1 results)