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2004 Fiscal Year Annual Research Report

固形癌内部環境下における癌浸潤転移機構の解明

Research Project

Project/Area Number 16791238
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

中山 周子  岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (30362982)

Keywords浸潤・転移 / 低酸素 / 固形癌 / 運動促進因子 / HGF / c-Met / 口腔癌
Research Abstract

本研究は、固形癌における内部環境の一つである低酸素状態に着目し、同一患者の原発巣から樹立した高浸潤転移細胞株(UM1)・低浸潤転移細胞株(UM2)を用いて、固形癌内部環境下における低酸素状態での浸潤転移の機序にかかわる細胞動態を解明し、その浸潤転移誘導因子を検索、更にその因子をターゲットとした癌の浸潤転移阻止の治療法を検討する。
本年度は低酸素状態下における浸潤転移に関しての細胞動態および浸潤転移関連因子の分子生物学的検討を行った。
その結果、
1.高浸潤転移細胞株(UM1)及び低浸潤転移細胞株(UM2)をマルチガスインキュベーターを用いて1%O_2環境下(低酸素状態)にすると低酸素依存性に活性化するHIF-1αの発現はUM1、UM2ともに認められ、両細胞株ともに低酸素に応答することが明らかとなった。
2.低酸素状態下での運動能の検索をWound assayおよびInvasion Chamberを用いたChemotaxisを検討したところ、UM2では運動能の亢進が明らかに認められるの比しUM1においてはほとんど変化が認められなかった。
3.浸潤・転移過程の各段階において重要とされている因子、細胞外マトリックス分解酵素(MMP、uPA)、運動促進因子(HGF-c/Met、Rho)に注目し、これらの因子が低酸素状態下のそれぞれの細胞でどのように変化するかをRT-PCR及びWestern blotting法を用いて比較検討したところ、低酸素状態下での運動能の亢進にはHGF-c/Metが最も重要であることが明らかとなった。

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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