2019 Fiscal Year Annual Research Report
Maximum size and scaling relations for subduction-zone earthquakes
Project/Area Number |
16H01838
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐竹 健治 東京大学, 地震研究所, 教授 (20178685)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷岡 勇市郎 北海道大学, 理学研究院, 教授 (40354526)
室谷 智子 独立行政法人国立科学博物館, 理工学研究部, 研究主幹 (40646593)
藤井 雄士郎 国立研究開発法人建築研究所, 国際地震工学センター, 主任研究員 (60442836)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 巨大地震 / 津波 / スケーリング則 |
Outline of Annual Research Achievements |
津波が太平洋やインド洋などを横断して伝播する際,通常の線形長波から計算されるよりも1%程度遅くなることが知られていたが,我々のグループはその原因が地球と海水の弾性や重力ポテンシャルの影響であることを明らかにし,その補正方法も提案してきた.本研究では,記録された津波波形の上記の補正を施した上で,20世紀以降に発生した1960年チリ地震,2004年スマトラ―アンダマン地震,2005年ニアス地震について再解析を行い,これらの巨大地震の規模(Mw)がそれぞれ9.3-9.4, 9.2, 8.6であること,それらのすべり分布を明らかにした.これらの新たなM9クラスの地震の新たなすべりモデルを用いて断層パラメーターのスケーリング則を再検討したところ,以前に提案したものと大きく変わらなかった. 19~21世紀に発生し太平洋を横断して器械的に記録された津波,17~19世紀に北米・南米で発生して日本の歴史文書に記録された津波について調べ,断層の走向による指向性や長周期の波が長時間継続するなどの遠地津波の特徴をまとめた. 先史時代に発生した巨大地震や津波を調べるための手段として,津波堆積物やサンゴのマイクロアトールが提案されている. 2011年東北地方太平洋沖地震の津波堆積物と土砂移動シミュレーションを組み合わせて,地震の規模を再現できることを示した.サンゴのマイクロアトールについては,南西諸島(与論島・沖縄本島)における現生のマイクロアトールの試料分析から,過去の海面変動を復元できることが分かった.これらの手法を用いて過去の巨大地震・津波の規模の推定ができることを示している.
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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