2019 Fiscal Year Annual Research Report
Toward a New Paradigm of Studies on Religions of Mainland Southeast Asia
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16H01895
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
片岡 樹 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 准教授 (10513517)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黄 蘊 尚絅大学, 文化言語学部, 准教授 (10387384)
小島 敬裕 津田塾大学, 学芸学部, 准教授 (10586382)
矢野 秀武 駒澤大学, 総合教育研究部, 教授 (20422347)
長谷 千代子 九州大学, 比較社会文化研究院, 准教授 (20450207)
小林 知 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 准教授 (20452287)
高橋 美和 実践女子大学, 人間社会学部, 教授 (40306478)
津村 文彦 名城大学, 外国語学部, 教授 (40363882)
池田 一人 大阪大学, 言語文化研究科(言語社会専攻、日本語・日本文化専攻), 准教授 (40708202)
村上 忠良 大阪大学, 言語文化研究科(言語社会専攻、日本語・日本文化専攻), 教授 (50334016)
下條 尚志 静岡県立大学, 国際関係学研究科, 助教 (50762267)
速水 洋子 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 教授 (60283660)
藏本 龍介 東京大学, 東洋文化研究所, 准教授 (60735091)
今村 真央 山形大学, 人文社会科学部, 准教授 (60748135)
飯國 有佳子 大東文化大学, 国際関係学部, 准教授 (90462209)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 東南アジア / 仏教 / シンクレティズム / 精霊祭祀 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は最終年度であるため、前年度までの研究成果の集約・公表に注力した。具体的には、本共同研究メンバーによる国際学会分科会と国内学会特集企画を実施した。前者は2019年12月に台湾・中央研究院で行われた第三回SEASIA(Southeast Asian Studies in Asia)国際学会でのパネルであり、後者は2020年1月に京都大学で行われた東南アジア学会関西地区1月例会である。また、2019年11月に静岡県立大学で行われた東南アジア学会年次研究大会、2019年7月にオランダ・ライデン大学で行われたICAS(International Conference of Asian Scholars)で複数のメンバーが個人発表、シンポジウム発表を行ったほか、その他各種の国内外の研究集会でメンバーが研究成果の公表を行うことができた。 これら一連の研究集会を通じ、本共同研究で得られた新たな知見は次のようなものである。それは、成立宗教の教義を偏重した宗教理解や、その反動としての単なるシンクレティズム礼賛を乗り越えるうえで、ひとつのフィールドで複数のゲームが同時に稼働している状況に着目することの重要性が明らかになったことであり、また、そうした新たな視座のもとで、タイ、ミャンマー、カンボジア上座仏教徒社会における仏教と非仏教的伝統との競合や、中国雲南やベトナム、東南アジア華僑社会における大乗仏教と上座仏教との競合などを動態的に説明することが可能になるという発見である。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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