2018 Fiscal Year Annual Research Report
Study on starting and development of food production a - a replica mood in eastern Japan -
Project/Area Number |
16H01956
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
設楽 博己 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (70206093)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
百原 新 千葉大学, 大学院園芸学研究科, 教授 (00250150)
高瀬 克範 北海道大学, 文学研究科, 准教授 (00347254)
國木田 大 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 特任助教 (00549561)
福田 正宏 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (20431877)
米田 穣 東京大学, 総合研究博物館, 教授 (30280712)
大貫 静夫 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 凖研究員 (70169184)
佐々木 由香 明治大学, 研究・知財戦略機構, 研究推進員 (70642057)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 縄文・弥生時代 / 古代 / レプリカ法 / 東北地方 / 農耕開始 |
Outline of Annual Research Achievements |
レプリカ調査は、青森県八戸市畑内遺跡、荒谷遺跡、剣吉荒町遺跡の縄文晩期終末~弥生前期の資料、岩手県久慈市平沢Ⅰ遺跡、新町遺跡、中田遺跡、中長内遺跡の弥生前期~10世紀にわたる資料、秋田県鐙田遺跡の縄文晩期終末の資料を対象におこなった。前年度までにおこなった調査と併せて、東北北部の大洞A´式期に穀物の圧痕は検出されず、弥生前期の砂沢式期にイネが出現すること、その時期は雑穀の圧痕が極めて少ないこと、東北中部、南部では弥生中期後半以降にイネとアワ・キビが確実に確認できるようになることが知られた。 古墳時代~古代では、5世紀に前方後円墳が出現する奥州市域では5世紀後半にイネ・キビの圧痕が確認され、それを契機としてイネ籾圧痕の数が飛躍的に増加すること、新井田川流域の八戸市域で5から6世紀にイネ・アワ・キビが、北上川流域でも7世紀前半にイネ籾圧痕が確認されるようになることが確かめられ、8世紀以降の東北地方北部では、沿岸部でイネと雑穀がそろって利用されていたのに対して、山間部ではアワ・キビが栽培されるがイネはない代わりにダイズ属やアサなどが利用されるという、立地条件による相違が確認できた。 炭素窒素同位体分析のための試料採集はレプリカ調査に付随しておこなったが、7世紀の北上川流域の滝沢市域の遺跡ではC4植物利用が低調であったのに対して、8世紀の馬淵川上流域の軽米町域の遺跡ではC4植物利用が顕著であるという地域差が確認できた。 炭化種実の年代測定では、弥生前期の八戸市八幡遺跡のコムギ・オオムギ・アワ・キビ・ヒエが古墳時代以降の混入であることが確認され、長野県域の縄文時代の遺構に伴う炭化米や弥生時代とされたイネ・オオムギ・コムギはいずれも後世の混入であることが判明した。 本科研と同様な研究テーマをもつ弘前大学の科研チームとの合同シンポジウムを開催し、成果を上げた。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(95 results)
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[Journal Article] Material selection and weaving techniques for the oldest basketry in Japan found at the Higashimyou site, Saga Prefecture2019
Author(s)
Noshiro, S., Sasaki, Y., Kobayashi, K., Suzuki, M., Nishida, I.
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Journal Title
Journal of Archaeological Science
Volume: 23
Pages: 12-24
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Journal Article] An improved method for isolation and purification of underivatized amino acids for radiocarbon analysis2018
Author(s)
Ishikawa, N., Y. Itahashi,T. Blattmann, Y. Takano,N. Ogawa, M. Yamane, Y. Yokoyama, T. Nagata, M. Yoneda, N. Haghipour, T. Eglinton, N. Ohkouchi
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Journal Title
Analytical Chemistry
Volume: 90(20)
Pages: 12035-12041
DOI
Peer Reviewed
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