2020 Fiscal Year Annual Research Report
Anthropology of Respons-ability: Exploring Principle and Method at Field, Home and Education
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16H01968
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
清水 展 関西大学, 政策創造学部, 客員教授 (70126085)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯嶋 秀治 九州大学, 人間環境学研究院, 准教授 (60452728)
小國 和子 日本福祉大学, 国際福祉開発学部, 教授 (20513568)
亀井 伸孝 愛知県立大学, 外国語学部, 教授 (50388724)
伊藤 泰信 北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 准教授 (40369864)
関根 久雄 筑波大学, 人文社会系, 教授 (60283462)
木村 周平 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (10512246)
西崎 伸子 福島大学, 行政政策学類, 教授 (40431647)
内藤 直樹 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(社会総合科学域), 准教授 (70467421)
内藤 順子 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (50567295)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | フィールドワーク / 文化人類の再想像=創造 / 調査地へのコミットメントと / 時代と社会への応答 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は H26 (2014)年開始の挑戦的萌芽科研「同時代の喫緊課題に対する文化人類学の<応答>可能性の検討」での研究と議論の進展をふまえ、成果の取りまとめ出版と各自の<応答>実践を試行することであった。具体的には過去の<応答>実践の具体的な事例を、1)フィールド、2)ホーム、3)エデュケーションの3つの現場に分けて収集・整理・系譜化すること。研究成果を学会やシンポジウム等で発表するとともに出版すること。活動をとおして、フィールドとホームで喫緊の重要課題に取り組む実践的介入の学として文化人類学の再考=再興を試みることであった。 コロナ渦のために計画の実施に遅れその他の支障が生じたが、予算の繰越しを認めていただけたことにより当初の目的をほぼ達成することができた。期間中(2016~2021年)の5年間で21回の研究会を開催し、成果として以下の3冊を出版した。 1)清水展・小國和子(編著)2021『職場・学校で活かす現場グラフィー : ダイバーシティ時代の可能性をひらくために』明石書店 、272頁。 2)清水展・飯嶋秀治(編著)2020『自前の思想: 時代と社会に応答するフィールドワーク』京都大学学術出版会、444頁。 3)北野真帆・内藤直樹(編著)2022『コロナ禍を生きる大学生 : 留学中のパンデミック経験を語り合う』昭和堂、292頁。 特筆に値するのは成果3)で、編者の北野は科研分担者の内藤直樹の学部ゼミ生である。内藤ゼミで触発され海外留学中にコロナ禍を経験した友人知人たちと連絡をとり、自分たちの経験と思いを振り返り活字に残すプロジェクトを企画した。ズームを利用して情報交換会を組織し、科研の分担者らを交えた報告・研究会を開き原稿のとりまとめを行った。教育の現場における応答実践の一例としてチャレンジングで意義ある試みであった。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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