2016 Fiscal Year Annual Research Report
A Comparative Study on Funding and Governance of Univerities
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16H02067
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
丸山 文裕 広島大学, 高等教育研究開発センター, 教授 (60144888)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秦 由美子 広島大学, 高等教育研究開発センター, 教授 (30263031)
藤村 正司 広島大学, 高等教育研究開発センター, 教授 (40181391)
大場 淳 広島大学, 高等教育研究開発センター, 准教授 (50335692)
両角 亜希子 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 准教授 (50376589)
福留 東土 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 准教授 (70401643)
小林 雅之 東京大学, 大学総合教育研究センター, 教授 (90162023)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 高等教育へのファンディング / 大学組織改革 / 大学教員アンケート |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、高等教育のユニバーサル化および高等教育への資金投入額や方法の変更が、高等教育システムや機関の組織にどのような変化を及ぼしたのかを、社会学、経営学、財政学、経済学等に基づいて理論的に検討し、各国の大学ガバナンス、高等教育資金配分組織制度、政府と大学との関係についての改革動向を分析整理した。 日本においては、国立私立双方の大学教員に、近年の研究状況、ティーチングへの関与、管理運営への参加、研究費教育費の増減についての郵送法によるアンケートを行い、回答されたデータを数量的に集計した。それらを用いて、大学教員の研究教育および社会貢献の状況をとらえ、大学システム、教育研究費配分方法、大学組織変容の最近の動向と特徴を分析した。 また大学基準協会、国立大学協会、私立大学協会など大学支援関連団体、また大学改革支援・学位授与評価機構、高等教育評価機構など大学評価機関、文部科学省へのインタビュ調査を行い、大学と政府の関係、高等教育財政、大学改革の動向と今後の状況を分析した。 さらに中国の東北大学その他大学、韓国ソウル国立大学、オーストラリアのメルボルン大学、フランスパリ大学、イギリスオックスフォード大学、アメリカカリフォルニア大学バークレー校など、政府機関、公立および私立大学、大学支援関連団体、大学教職員団体への訪問調査等を通じて、大学への資金配分のあり方、大学組織改革、教育研究についての大学の生産性の動向を検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
日本の大学組織改革の動向について検討するにあたって、理論的検討、大学教員へのアンケート調査を行い、その結果を集計し分析を行うことができ、当初の理論的実証的研究計画を実行できている。 また海外調査も、中国、オーストラリア、フランス、イギリスについて行うことができ、これについても計画通り進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、大学組織および高等教育への資金投入についての社会学、経営学、財政学等の理論的検討をおこなう。 さらに日本と諸外国の大学改革の動向についてデータを収集し、検討する。
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Research Products
(2 results)