2019 Fiscal Year Annual Research Report
近代の産業遺産の保存と活用に関する研究-歴史的価値の保存と多様で魅力的な活用―
Project/Area Number |
16H02386
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Research Institution | Kyoto Women's University |
Principal Investigator |
斎藤 英俊 京都女子大学, 家政学部, 客員教授 (30271589)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲葉 信子 筑波大学, 芸術系, 名誉教授 (20356273)
宗田 好史 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (70254323)
北尾 靖雅 京都女子大学, 家政学部, 教授 (00293986)
鳥海 基樹 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 教授 (20343395)
平賀 あまな 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 特任准教授 (90436270)
西川 博美 岡山県立大学, デザイン学部, 准教授 (00749351)
是永 美樹 京都女子大学, 家政学部, 准教授 (30345384)
青柳 憲昌 立命館大学, 理工学部, 准教授 (00514837)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 文化財 / 近代産業遺産 / 保存と活用 / 欧米 / アジア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究において、近代産業遺産の保存と活用事例を調査した結果、産業遺産は、広大な敷地に様々な形態と規模の多数の建築物から構成される事例が多く、また、それら生産技術の発展・改善・変化のプロセスを示していて、全体を保存の対象とする必要があること、工場建築であることから永続性を目的としていない構造や材料で作られていること、コンクリートの劣化や修理材料(前時代の工業製品)の入手の困難さ等が明らかとなった。一方、活用の面では、各国とも労働環境の確保、環境改善、バリアフリーなど様々な法規上の制限・規制があり、また、耐震補強、防災・防火対策など、安全性の確保が求められていることも課題となっている。 これらの課題を解決するために、本研究の総括として、2019年8月に「近代の産業遺産の保存と活用に関する課題解決のための専門家会議 in TOKYO 2019」と題して会議を開催した。会議にはフランス、カナダ、オランダ、中国(2名)、台湾(3名)から専門家を招聘し、国内からは研究分担者、研究協力者等が参加した。2日間に亘った会議では、6本の講演が行われ、各講演で提示された課題に対して討議が行われ、大きな成果を得た。会議の後、桐生市の織物工場群、碓氷峠鉄道施設、富岡製糸場などの近代産業遺産の保存・活用状況を視察し、現地の担当者と、様々な課題に関して意見交換を行った。 国内外の保存・活用事例の補足調査としては、フランス・イタリア・オランダ(鳥海)、舞鶴市・横須賀市(北尾)、沖縄県北大東村・南大東村(安達)などで産業遺産の保存・活用状況に関して調査を行った。これらの調査・研究活動の成果は、「10.研究発表」欄に記すように、研究代表者・分担者・協力者による関連論文を学会誌、紀要等及び書籍として計19件、掲載・発表・刊行した。専門家会議の予稿集は日本語・英語の2カ国語で編集・印刷・製本し、関係者に配布した。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(22 results)