2018 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者のパーソナライズドケアを目指したイメージング看護学の確立
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16H02694
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
真田 弘美 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (50143920)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 裕治 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (50203807)
高木 周 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (30272371)
森 武俊 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任教授 (20272586)
峰松 健夫 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任准教授 (00398752)
村山 陵子 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (10279854)
仲上 豪二朗 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (70547827)
野口 博史 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任講師 (50431797)
大江 真琴 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任准教授 (60389939)
藪中 幸一 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任准教授 (00737215)
小見山 智恵子 東京大学, 医学部附属病院, 看護部長 (60581634)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | イメージング / ポイントオブケア / 看護理工学 / 非侵襲・無拘束 / 可視化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、地域包括ケアシステムのスキームに適合した新たな看護ケアの提供手段として、「高齢者のパーソナライズドケアを目指したイメージング看護学の確立」を目指す。認知機能の低下により精神・身体の不快感・苦痛を正確に表出することのできない患者に対し、個人最適化した看護ケアを提供するための手段として新規イメージング技術を活用することで、高齢者の精神状態、身体状態をモニタリングするセンサシステムを構築し、様々な異変を精度よく予測するアルゴリズムを提案することを目的とする。ここで開発するセンシング技術は看護技術の開発コンセプトである「非侵襲・無拘束」「持続可能」「リアルタイム」という要件を満たしたイノベーティブイメージング技術であることを目指す。 平成30年度は、苦痛・不快感検知グループ、創部痛イメージンググループ、点滴漏れイメージンググループ、便秘イメージンググループを形成し昨年度に引き続きシーズを開発した。苦痛・不快感検知グループでは、尿量をターゲットとして、生体インピーダンス計測によるウェアラブルな尿量計測システムのデザイン及びプロトタイピングを実施した。創部痛イメージンググループでは、創部痛に関連するバイオマーカーの臨床での簡便な計測方法について検討した。点滴漏れイメージンググループは、簡便に可視化する技術の臨床での実施可能性の検証を開始した。便秘イメージンググループでは、昨年度確立した超音波検査アルゴリズムを用いて臨床に適応し排便をスムーズに誘導する効果を確認した。また、これらのデータを統合的に扱うための処理技術開発グループでは、様々な種類のデータ特にまず画像データを一元的に管理できるシステムを、褥瘡を例に完成させ、大学病院で実施している褥瘡回診への適応を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
開発した各種センシング技術について臨床でのフィージビリティスタディを開始しており、おおむね順調に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
センシングシステムを実装することで、患者アウトカムが改善するかを検証する臨床研究を実施する。
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