2017 Fiscal Year Annual Research Report
Child Migration in Asia: Emerging Transnational Class
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16H02737
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
石井 香世子 立教大学, 社会学部, 准教授 (50367679)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荻巣 崇世 名古屋大学, 国際開発研究科, 学術研究員 (00743775)
酒井 千絵 関西大学, 社会学部, 准教授 (30510680)
陳 天璽 早稲田大学, 国際学術院, 教授 (40370142)
岩井 美佐紀 神田外語大学, 外国語学部, 准教授 (80316819)
横田 祥子 滋賀県立大学, 人間文化学部, 助教 (80709535)
床呂 郁哉 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (90272476)
工藤 正子 京都女子大学, 現代社会学部, 教授 (80447458)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 移民 / 子ども / 移動する子ども / 市民権 / ボーダー / トランスナショナル階層 / アジア |
Outline of Annual Research Achievements |
科研共同研究2年目となる本年度は、研究分担者1人1人が総括的なフィールド調査を実施するのと並行して、研究課題の主たる理論枠組みとなるべき3つの概念のうち最後のひとつTransnational Classに関するシンポジウムを、Nicola Constable氏(ピッツバーグ大学)を基調講演者として実施した。昨年度の第1回シンポジウム"Partial Citizenship"(2016年10月1日)、第2回シンポジウム"Urban Borderlands"(2017年2月25日)、本年度の第3回シンポジウム"Transnational Class"(2017年5月20日)の3つは、それぞれの概念を提唱する主な論者を基調講演者としてお招きし、他の論者たちの発表・研究分担者たちとのディスカッションを交える場とした。それらを通じて、研究分担者たちがフィールド調査結果を分析する際の主な理論枠組みについて理解を深めることを目的とした。また、その3つの理論枠組みにてフィールド調査結果を分析して取り纏めた各人の最終論文発表の場として、国際会議(2017年11月25日)を実施した。最終国際会議では、研究分担者に加え、当該分野をリードする基調講演者、Rhacel Parrenas氏(南カリフォルニア大学)、Nicola Piper氏(シドニー大学)のほか、当該分野で特筆すべき業績を発表している依頼発表者(LSEのCatherine Allerton氏、University of Coast SunshineのHarriot Beazley氏など)、さらに公募に応じてくれた応募者から選抜した発表者も加え、4セッション12名からなる議論の場を設定した。目下、これら発表の中から選抜した発表ペーパーを、会議の場での議論等をもとに加筆修正しての最終成果物を作成中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通りに、2年間で3つの研究の柱となる概念に関する主要な論者を基調講演者としての国際シンポジウムを実施し、共同研究者のあいだに共通の分析視座と理論枠組みを構築することができたと考えられる。また、当初の予定通りに、2年目の秋に共同研究者たちのフィールド調査と分析の成果報告の場としての国際会議を実施し、研究成果発表の場を設定することができた。さらに、当初の予定通りに、国際会議の発表ペーパーを抽出して、英語の査読付き文献として出版するための手順が進行中であり、出版の目途まではつけることができた。以上から、ここまでは全く当初の予定通りに進行しているということができるといえよう。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、2年間をかけて、国際会議の発表ペーパーから選ばれた論文を修正・編集し、複数回の外部査読を経ての英語文献としての出版を実現するための作業を進めていく。残された課題としては、今後1年以上続くだろう、修正と校正の繰り返しとなる作業に、執筆者全員に最後まで尽力してもらうための工夫が必要となるだろう。また、国際会議の発表ペーパーの中から選ばれた発表ペーパー以外の共同研究者らによる成果出版を、いかにインパクトのある研究成果として形に残すことができるかも大きな課題である。これらの研究成果についても、当初予定通りに英語文献として意義ある形で成果を世に問うことができるよう、2018年度・2019年度に最善を尽くす必要があるだろう。
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Research Products
(47 results)
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[Book] 基礎社会学2018
Author(s)
酒井千絵・永井良和
Total Pages
261
Publisher
世界思想社
ISBN
978-4790717164
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