2017 Fiscal Year Annual Research Report
Remote medical education for the early diagnosis of gastric cancer in Latin America
Project/Area Number |
16H02773
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
清水 周次 九州大学, 大学病院, 教授 (70274454)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森山 智彦 九州大学, 大学病院, 助教 (20452758)
工藤 孔梨子 九州大学, 大学病院, 助教 (50644796)
森山 大樹 九州大学, 大学病院, 准教授 (70586859)
江崎 幹宏 九州大学, 大学病院, 講師 (50335957)
中島 直樹 九州大学, 大学病院, 教授 (60325529)
岡村 耕二 九州大学, 情報基盤研究開発センター, 教授 (70252830)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 遠隔医療 / 遠隔教育 / 情報通信 / 国際協力 / 中南米 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.アップデートミーティングの開催(清水、森山智彦):今年度も5月にアメリカ・シカゴで開催された消化器病週間(DDW)に合わせ拠点5カ国から主要メンバーによるアップデートミーティングを開催した。昨年の活動報告や今年度の計画を話し合った他、これまでのテレカンファレンスにおける問題点や参加各国における活動の広がりなどについても討議した。 2.中南米からの医師および技術研究者の招聘研修プログラム(清水、工藤、江崎、森山智彦):今年度もアジア学術ネットワーク会議の時期に合わせ、8月に中南米から医師及び技術者各3名(計6名)を招聘し、約1か月の医学的および技術的な研修プログラムを開催した。研修後には自国との接続および遠隔発表を企画して、それぞれ研修報告を行った。なお1月に開催予定だった冬の研修プログラムについてはアジア学術ネットワーク会議の時期が3月の最終週へと変更になり、年度末が重なったため見送ることとなった。 3.対象国および拠点病院の拡大(清水、森山大樹):メキシコ、コロンビア、ブラジルの3カ国においてそれぞれ4施設、2施設、2施設の医療施設へ新たな接続が構築された他、拠点病院以外のアルゼンチンにおいても新たな1施設が活動に参加した。また10月にアメリカ・オーランドで開催された世界消化器病学会において、ペルーからの代表者と本プロジェクトへの参加について協議した他、ウルグアイからの医師の招聘についても話し合った。 4.技術的問題点の抽出と解決へ向けた取り組み(工藤、中島、岡村):チリにおいて中南米では初めてとなる第1回遠隔医療ワークショップを企画・開催した。国内の北から南まで20施設から医師と技術者が集まり、技術的な問題点や医療プログラムの作成などについて発表や討論を行った。共同開催されたチリの内視鏡学会においては、日本からの遠隔講演のデモンストレーションも行われた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度も年度当初より活動を開始し、5月のアップデートミーティングで昨年度の活動報告や今年度の活動計画について、face-to-faceでの活発な討議が行われた。中南米地区における遠隔医療教育の活動は順調に拡大しており、定期的に行われる早期胃癌の診断を主な目的としたラテン遠隔カンファレンスも昨年度は3回開催され、それぞれ13~15施設が参加し、各テーマについての発表や活発なディスカッションが行われた。また11月には中南米で初めてとなる第1回遠隔医療ワークショップがチリで行われた意義は大きく、今後チリ国内での活動の拡大は元より周辺国での同様の企画・開催に向けて継続的な推進が不可欠である。また7月にはコスタリカ、3月にはブラジルを訪問し、主要施設の見学や現地スタッフとの協議を行ったことは、今後の活動の展開にとって非常に有意義であったと感じている。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度は3年目となり、5年のプロジェクトの中間地点を迎える。本プロジェクトはこれまでは順調に進展しており、この流れを維持しながらさらに拡大させる予定である。来年度の計画にも記載したように、主要5カ国国内での拡大と共に周辺国への拡大に向けても継続的に推進して行く。
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Research Products
(14 results)