2018 Fiscal Year Annual Research Report
Molecular epidemiological study of thyroid cancers by international collaboration
Project/Area Number |
16H02774
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
山下 俊一 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 学長特別補佐 (30200679)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高村 昇 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 教授 (30295068)
中島 正洋 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 教授 (50284683)
サエンコ ウラジミール 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 准教授 (30343346)
光武 範吏 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 教授 (50404215)
鈴木 啓司 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 准教授 (00196809)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 甲状腺癌 / チェルノブイリ |
Outline of Annual Research Achievements |
計画を延長したR1年度終了までに、ベラルーシにあるミンスクがんセンターより散発性・小児甲状腺癌患者ゲノム試料265例を収集することができた。ミンスク市にある長崎大学代表部を通して、現地にて以前手術を行いフォローアップ中の患者に来院を依頼し、採血した血液よりリンパ球を抽出、数回に分けて長崎大学へ輸送した。 上記の試料について、以下の4つの遺伝子領域の6つのSNPについて遺伝子型の決定を行った:chr. 2 (DIRC3, rs11693806とrs966423 ), chr. 8 (NRG1, rs2439302), chr. 9 (FOXE1/PTCSC2, rs965513とs1867277), chr. 14 (NKX2-1/PTCSC3, rs944289)。 これらのデータと以前に収集していた以下の3つのグループのものとの比較検討を行った:1) 494例の放射線誘発小児甲状腺癌症例、2) 511例の放射線誘発成人甲状腺癌症例、3) 410例の散発性成人甲状腺癌症例。 その結果、rs944289については、放射線誘発小児癌では有意な関連がないものの、散発性小児癌では散発性成人同様有意差が見られ、この多型については放射線か散発性か誘因による違いがあることが示唆された。このことは、発癌におけるNKX2-1/PTCSC3遺伝子の何らかの機能が、誘因によって異なっていることを示唆している。一方、rs11693806に関しては、放射線誘発成人癌と散発性成人癌では有意な関連が見られたが、放射線誘発小児癌、散発性小児癌ではどちらも有意な関連が見られず、年齢依存的な関連があることが示唆された。これも、小児癌と成人癌では発癌におけるDIRC3遺伝子の働きが異なっていることを示唆していると考えられた。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(16 results)