2019 Fiscal Year Annual Research Report
ビッグデータ時代における異なる学習履歴データを共通の視点で分析する方法論の構築
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16H03083
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Research Institution | Fukui Prefectural University |
Principal Investigator |
山川 修 福井県立大学, 学術教養センター, 教授 (90230325)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 洋一 仁愛女子短期大学, その他部局等, 教授(移行) (20340036)
井上 仁 群馬大学, 数理データ科学教育研究センター, 准教授 (70232551)
多川 孝央 九州大学, 情報基盤研究開発センター, 准教授 (70304764)
徳野 淳子 福井県立大学, 学術教養センター, 准教授 (70451987)
安武 公一 広島大学, 社会科学研究科, 准教授 (80263664)
隅谷 孝洋 広島大学, 情報メディア教育研究センター, 准教授 (90231381)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 安心 / Secure base / 心拍変動 / ウェアラブルセンサー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究後半の2年は,構成的モデルを構築し,それを定量化するというのが目標であった.昨年度までに,自律的学習者の要素として「内省」「信頼」「意味」の3つが重要であるというモデルを提案し,地域の問題解決型授業で「内省」と「信頼」の要素に,社会人向けの公開講座と初年次教育向けのゼミにおいて「意味」に重点をあてた授業講座を実施した結果,内発的動機づけ,情動知能,SOC(首尾一貫性指標)等が,向上することが分かってきている.また,「内省」「信頼」「意味」の大本に「安心(Secure base)」が存在するのではないか,という仮説も昨年度までに提唱している. 昨年までは,このモデルを実証するため,質問紙で測定するという方法をとっていたが,当該年度は,より客観的な指標を構築するため,身体の動きと,心拍の時間変化により「信頼」や「安心」が測定できないかということに取り組んだ.具体的には,3軸加速度センサーと心拍計を組み込んだスマートウォッチを受講生に装着してもらい,そこからのデータを一括して取得するシステムの構築を行った.従来のスマートウォッチにもこれらのセンサーは組み込まれているが,データを取り出すためには,ひとつずつスマホとペアリングをしなければならず,かなり大変であったが,当該システムでは,一括でデータが取り出せるので,教室における授業の分析がかなり容易になった. また,当該年度には,昨年までに構築したモデルの精度を高めるため,「内省」に焦点をあて,思考による内省だけでなく,身体への内省がどう行われているかを研究を行った.具体的には,ボディサイコセラピー(ソマティック心理学)と,アスレチックトレーナの日本の第一人者をお呼びして,各4時間をワークショップおよび,その後2時間の対話を行って議論を深めた.
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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