2019 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16H03372
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
稲本 泰生 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (70252509)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
板倉 聖哲 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (00242074)
岡村 秀典 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (20183246)
岩井 共二 独立行政法人国立文化財機構奈良国立博物館, その他部局等, 室長 (50646213)
船山 徹 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (70209154)
谷口 耕生 独立行政法人国立文化財機構奈良国立博物館, その他部局等, 室長 (80343002)
大原 嘉豊 独立行政法人国立文化財機構京都国立博物館, 学芸部保存修理指導室, 室長 (90324699)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 東アジア美術 / 仏伝 / 表象 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度の実績のうち、特筆すべきものを列挙する。まず6月2日に科研「グプタ朝以降のインド仏教の僧院に関する総合的研究」(代表者・三重大学・久間泰賢氏)等のプロジェクトと共催で、京都大学人文科学研究所にて国際研究集会「インドの女神信仰」を実施し、来日中のマイケル・ウイリス氏(大英博物館)が「ブッダの生涯と"悟りの光"としての女神M&マーリーチー[摩利支天]」と題する研究報告を行った。7月27日には京大人文研で第5回ワークショップを開催し、岩井共二(研究分担者)が「仏従何出生/ブッダはどこから出生したか-ブッダイメージの中国化をめぐって」、谷口耕生(同)が「達磨寺本仏涅槃図をめぐって-図像の問題を中心に」と題する報告を行った。両企画とも30名超の参加者があり、前者ではボードガヤーの神像と仏伝美術の関係、後者では東アジアにおける釈迦信仰の美術等に関する諸問題について、活発な討論がなされた。 海外調査は8~9月にかけて中国河南省・河北省・山西省・北京市で13日間実施した。ギョウ城博物館・偃師商城博物館・中国国家博物館等の展示施設、宝山・南北響堂山・羊頭山・龍門・水泉等の石窟寺院、カ皇宮・大雲院・開化寺等の寺観にて、釈迦信仰関連の彫刻・絵画を主体に研究資料の蒐集・蓄積を行った。 成果物としては前年度にコルカタ・インド博物館、ボードガヤー等で行った作品・遺跡調査をふまえ、12月に刊行した稲本泰生「ボードガヤー出土の10-11世紀漢文石刻史料と訪天僧の奉献品」(『東方学報』94冊)が代表的である。なお2020年初以来のコロナ禍のため、本研究は最終年度の予算を一部繰り越し、研究期間を二年延長した。この間ワークショップ発表者を中心にメンバーは論考の執筆を進め、13篇で構成される報告論集『釈迦信仰と美術』(思文閣出版)が2022年に刊行される。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(24 results)