2017 Fiscal Year Annual Research Report
Study on Dunhuang manuscripts about Buddhism, Taoism and folk belief During 9th and 10th century
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16H03404
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
荒見 泰史 広島大学, 総合科学研究科, 教授 (30383186)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遊佐 昇 明海大学, 外国語学部, 教授 (40210588)
松尾 恒一 国立歴史民俗博物館, 研究部, 教授 (50286671)
上島 享 京都大学, 文学研究科, 教授 (60285244)
桂 弘 広島工業大学, 情報学部, 准教授 (80643022)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 敦煌 / 敦煌文献 / 仏道融合 / 民間信仰 / 儀礼 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.意見交換:研究代表者と研究分担者は、海外の研究協力者とスカイプ、E-mail、国際電話等で個別に連絡を取り合い、継続的に研究資料や分析についての意見交換を行ってきた。 2.資料の収集:広西師範大学出版社『英国国家図書館蔵敦煌遺書』などの敦煌写本や西域壁画資料などの図録で、新たに刊行されたものや、現在広島大学が所蔵していないものについては逐次収集してきた。 3.翻刻作業:主として研究代表者、研究分担者が本研究上必要とみられる資料を敦煌文献中から捜索し、さらに意見交換等により選定、分類し目録作成と翻刻の準備を進め、調査の完了したものについては随時出版公開してきた。 4.現地調査:敦煌文献の調査としては、研究分担者がフランス国家図書館の調査を行った。他に、四川大学の協力で西南地域の石刻資料の調査を行い、また台湾国立中央大学の協力で台北、台南の寺院における儀礼、民間信仰融合の状況についての調査を行った。 5. 進捗状況の確認:年度内に研究代表者、研究分担者、海外の研究協力者、連携研究者などで、随時連絡を取りあってきた。また、本年度は国際研究フォーラム広島大学、首都師範大学、絲綢之路と“一帶一路”学術研討会「東西を旅した聖人とその声跡」(2017年7月29日、平山郁夫美術館開催)を開催し、活発な議論を行うこともできた。さらに、10月には研究協力者が四川大学で主催した国際学会にも出席し、議論を行うことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
国際研究集会も毎年主催しており、また海外の国際会議での情報収集にも努めている。写本収集と翻刻整理に関しては、翻刻資料も本年度2点が刊行されている。研究代表者、分担者による海外調査も順調に行われており、おおむね研究計画書の通りに遂行できていると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
1.意見交換:研究代表者と研究分担者は、引き続き海外の研究協力者らとスカイプ、E-mail、国際電話等で個別に連絡を取り合い、研究資料や分析についての意見交換を行う。最近は中国で国際会議が頻繁に開かれており、LINE、Wwe-chatなどによりこれまで以上に情報共有に努める。 2.資料の収集:広西師範大学出版社『英国国家図書館蔵敦煌遺書』などの敦煌写本、日本資料の写真資料や壁画資料の図録、翻刻資料集などで、新たに刊行されたものや、現在広島大学が所蔵していないものについては逐次収集する。 3.翻刻作業:主として研究代表者、研究分担者が唱導関連とみられる資料を敦煌文献中から捜索し、さらに意見交換等により選定、分類し目録作成と翻刻の準備を行う。具体的には初年度と同じ。 4.現地調査:敦煌文献の調査としては、中国国家図書館所蔵、大英図書館、フランス国家図書館の資料を必要に応じて調査し、翻刻の確認作業と同時に、新資料の調査を行う。現地調査は可能な限り年に2回程度行う予定である。さらに、西北、西南地方の石刻資料の調査、儀礼の調査などにも積極的に赴きたい。 5. 進捗状況の確認:年度内に研究代表者、研究分担者、海外の研究協力者があつまる公開の研究集会で進捗状況の公開で行う。その場で進捗状況を確認し合い、意思の疎通を図るほか、対外的な研究成果の公開にもつなげていく。今年度は、広島大学での国際会議開催のほか、海外の研究協力者が四川大学で国際学会を開催する予定であり、交流の場をさらに広げていきたい。
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