2018 Fiscal Year Annual Research Report
A Study of civil war era(SENGOKU-JIDAI) by Old Document, War chronicle,Battle-piece
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16H03480
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Research Institution | Kyoritsu Women's University |
Principal Investigator |
堀 新 共立女子大学, 文芸学部, 教授 (80296524)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
湯浅 佳子 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (00282781)
山本 聡美 共立女子大学, 文芸学部, 教授 (00366999)
金子 拓 東京大学, 史料編纂所, 准教授 (10302655)
川合 康 大阪大学, 文学研究科, 教授 (40195037)
佐島 顕子 福岡女学院大学, 人文学部, 教授 (40225173)
山本 洋 金沢大学, 国際機構, 准教授 (50583168)
黒田 智 金沢大学, 学校教育系, 教授 (70468875)
山本 博文 東京大学, 史料編纂所, 教授 (80158302)
井上 泰至 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群), 人文社会科学群, 教授 (90545790)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 合戦図屏風 / 軍記物語 / 戦国合戦 / 関ヶ原合戦 / 大坂の陣 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度撮影した絵画史料は、未見の個人蔵「関ヶ原合戦図屏風」2点、および大阪城天守閣所蔵(寄託を含む)の合戦図屏風5点および関連絵画史料3点であり、いずれも高精細カメラにて撮影した。 個人蔵「関ヶ原合戦図屏風」は紙本・絹本ともに一双である。絹本の右隻は関ヶ原本戦の前日に行われた杭瀬川の戦いを描いたもので、東濃地方に伝来したものである。構図は従来知られているものとほぼ同じである。左隻は関ヶ原合戦の本戦の様子を、井伊家の赤備えを目立たせるように描いたもので、その構図は彦根城博物館所蔵本(井伊家伝来)等と同じである。江戸時代に合戦図屏風が絹本に描かれることは考えにくいので、明治以降の作品と考えたい。紙本は彦根城博物館所蔵本などが1隻に描いていた場面を一双に引き伸ばしたような構図で、他にはないものである。ただ、描かれている場面については、従来のものと近似している印象がある。 大阪城天守閣所蔵本(寄託を含む)のなかでは、個人蔵「戦国合戦図屏風」一双が注目される。これを描いた絵師は土佐光茂、制作年代は近世初期と考えられる。戦国合戦図屏風のなかでも「関ヶ原合戦図屏風」(大阪歴史博物館所蔵、いわゆる津軽屏風)、長篠合戦図屏風(名古屋市博物館所蔵)と並ぶ古いものと考えられ、作風も共通することが明らかになった。 戦国合戦図屏風の古いものについては、軍記物語成立以前の制作ということもあり、制作過程が不明なものが多い。とくに津軽屏風に関する伝承は明治以降のものしか確認できず、近世史料を探索中である。 軍記物語については、井上泰至・湯浅佳子編『関ヶ原合戦を読む』(勉誠出版、2018年)を刊行した。この他、大坂の陣については各地域ごとの軍記が成立し、全国に広がった結果、「難波物語」等の全国的な軍記が成立していくことが見通される。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Book] 仮名草子集成2018
Author(s)
柳沢昌紀・大久保順子・湯浅佳子
Total Pages
344
Publisher
東京堂出版
ISBN
978-4-490-30765-8
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