2016 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル化時代におけるネットワーク型社会運動に関する実証的研究
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16H03700
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
文 貞實 東洋大学, 社会学部, 教授 (20301616)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
朝倉 美江 金城学院大学, 人間科学部, 教授 (00310269)
北川 由紀彦 放送大学, 教養学部, 准教授 (00601840)
西澤 晃彦 神戸大学, 国際文化学研究科, 教授 (20245658)
山本 かほり 愛知県立大学, 教育福祉学部, 教授 (30295571)
山口 恵子 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (40344585)
内田 龍史 尚絅学院大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (60515394)
崔 博憲 広島国際学院大学, 情報文化学部, 准教授 (60589373)
伊藤 泰郎 広島国際学院大学, 情報文化学部, 教授 (80281765)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 社会学 / 社会運動 / ユニオン運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
・研究会:第1回研究会(2016年5月28日・東洋大学)を開催。本研究の背景となる「グローバル化時代における雇用不安定層の組織化に関する実証的研究」(基盤研究B 平成24-26年)で実施したコミュニティユニオン全国ネットワークに参加する69ユニオンでの質問紙調査の内容の精緻化および69ユニオンでのインタビューを整理したユニオン基礎データフォームの作成について協議する。第2回研究会(2016年10月2日・広島大学・サテライトキャンパス広島)を開催。全国交流集会の分科会に参加した研究分担者の報告、各自が担当するユニオン基礎データについて報告。研究報告:「移民・マイノリティ支援とコミュニティ」朝倉美江(金城学院大学)をとおして、移住労働者支援におけるユニオンの役割と課題を地域特性を踏まえ議論する。第3回研究会(2017年3月29日・金城学院大学・今栄サテライトキャンパス)を開催。各地のユニオン基礎データの最終確認を行う。今後の研究スケジュールを協議する。研究報告:「東海地方のユニオン活動の現状・課題」(名古屋ふれあいユニオン浅野文秀氏)の報告をとおして、東海地域のユニオンと関連団体、既存ユニオンとのネットワーク化の実態について議論する。 ・第28回コミュニティユニオン全国交流集会に研究分担者で参加し、調査対象である各地のユニオンと調査に関する打合せを実施。 ・海外研究:2017年3月7日から10日韓国調査を実施する。ソウル市・希望連帯労組、ソウル市労働権益センター、アルバイトユニオン、全国女性労働組合、民主労組・国際部などでインタビュー調査及び資料取集を行う(目的:日本と韓国のユニオン運動のネットワーク化の実態調査、運動モデルの比較研究のため)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
・本研究の背景となる「グローバル化時代における雇用不安定層の組織化に関する実証的研究」(基盤研究B 平成24-26年)で実施したコミュニティユニオン全国ネットワークに参加する69ユニオンでの質問紙調査結果をうけ、本研究では、調査対象となる各地のコミュニティユニオンの基礎データを作成および各地のユニオンでの追調査を実施することで、各地のユニオンの特徴を把握してきた。 ・年3回の研究会にて、各研究分担者の調査の進捗報告および基礎データの作成をとおして、研究テーマを深めてきた。 ・労働市場の実態把握による都市型ユニオン、地方型ユニオンの特徴とネットワーク化について調査研究を進めてきた。
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Strategy for Future Research Activity |
・今後の研究としては、昨年度から引き継ぐ各地のユニオンの基礎データを完成させる。 ・最終年度に本研究の成果を出版するために、労働市場の実態把握及び各ユニオンでの補足調査を実施し、研究会で各ユニオンデータの知見を共有化し、都市部・中核都市・地方都市のユニオンのネットワーク化の実態把握をとおし、ユニオン運動の特徴を分析することで、ネットワーク型社会運動のフレーム理論の構築をめざす。 ・研究最終年度に書籍化をめざし、論文執筆をおこなう。
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