2018 Fiscal Year Annual Research Report
Mechanisim of the diversity of amphibian larvae in streams of tropical rain forests
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16H04735
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
夏原 由博 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (20270762)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
倉林 敦 長浜バイオ大学, バイオサイエンス学部, 准教授 (00327701)
境 優 中央大学, 理工学部, 助教 (10636343)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 安定同位体比 / 採餌ギルド / 環境DNA / 種間相互作用 / 間接効果 |
Outline of Annual Research Achievements |
マダガスカルのラノマファナで、マイクロハビタット、口器の形状、安定同位体比によって、カエル幼生の採餌ニッチを推定した。採集した27種に、7種類の口器ギルドが認められた。一般型口器を持つBoophis属の種が優占し、次いで漏斗型口器が多かった。森林近くの農地では、B. andohahela等オープンな生息場所に適応した種が多く、森林に特化した種が少なかった。森林特化種は、成体が大木を生息場所としていた。種組成はマイクロハビタットの影響を受けていた。窒素安定同位体比の値から、基本的に植物性の餌を食べていた。幼生の安定同位体比は、同一口器ギルドであっても、安定同位体比の値は異なり、C値は-32から-20までの範囲でばらついていたのに対して、Nの値は1種を除いて3から6までの範囲に収まっており、砂食であるB. picturatusだけが8程度であった。 多様な採食ニッチを持つ種が共存する効果について検討するため、幼生による落葉分解実験をエンクロージャを用いて行った。Boophis quasiboehmei(BQ、一般的口器、グレイザー)とMantidactylus melanopleura(MM、漏斗状口器)を3つの密度(3、6、12個体/ 0.0625 m2))および混合種処理(3 BQ + 3 MM、6 BQ + 6 MM)とし、硬軟2種類の葉と対照区で比較した。その結果幼生の多様性が落葉分解に及ぼす相加効果を見出した。BQとMMは同じ栄養レベルを占めていたが、それらの炭素同位体比は異なる傾向があった。 MMはより高い速度で窒素とリンを排泄した。低い密度では落葉分解は起こらず、幼生の効果は柔らかい葉で強かった。 河川水中の環境DNA解析を実施した。それによって、採水地10地点中8地点からカエルのDNAが検出され、検出され11種のうち3種は捕獲調査で未記録種であった。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)