2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of novel diagnostic methods of carcinoma focused on epithelial-to-mesenchymal transition (EMT)
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16H05230
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
木村 弥生 横浜市立大学, 先端医科学研究センター, 准教授 (80391936)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大島 貴 横浜市立大学, 医学研究科, 客員教授 (10448665)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | プロテオミクス / 上皮間葉転換 / 診断法 / 癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、上皮間葉転換(EMT)誘導に着目し、様々な固形癌で、明確な診断基準となる腫瘍組織・血清を用いた新規診断法を確立することを目指し、以下の研究を行った。 1. 有用な血清診断バイオマーカーを開発するために、血清中のタンパク質を直接網羅的に解析する、新たな血清プロテオーム解析法(DIA法)の開発を行った。その結果、1,598種類のタンパク質情報を含む独自のヒト血清スペクトルライブラリを構築し、世界に例を見ない規模で高濃度から低濃度の血清タンパク質を迅速に定量解析できる技術を開発した。その結果、1検体当たり3時間程度の測定時間で1000種類のタンパク質を同定でき、従来法では検出できなかった低濃度タンパク質(290 pg/mL)の発現変動も検出できるようになった。 2. 1.で開発した方法を用いて、リンパ節転移が多い患者と転移がない胃癌患者の門脈血の血清プロテオーム比較定量解析を実施した。その結果、リンパ節転移が多い患者の血清中で発現量が増加しているタンパク質を49種類検出した。その中には、RNASE1、IGFBP4などの癌関連分子の他、EMTとの関連が示唆されているタンパク質が含まれていた。 3. 先の研究で見出したEMT関連タンパク質の発現を抑制した場合に、癌細胞の遊走能が低下することがわかった。また、プロテオーム解析の結果、発現抑制細胞では細胞接着に関連するタンパク質の発現量が増加する傾向があることがわかった。そこで、癌細胞のEMT誘導に関連して発現量が減少するE-cadherin量をイムノブロット法で調べたところ、発現抑制細胞では有意に増加することがわかった。また、リン酸化プロテオーム解析の結果から、TGF-β刺激時に発現抑制細胞は通常の癌細胞とは全く異なるリン酸化状態を示すことが明らかとなった。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)
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[Journal Article] EZH2 Overexpression as a Useful Prognostic Marker for Aggressive Behaviour in Thyroid Cancer2018
Author(s)
Masudo K, Suganuma N, Nakayama H, Oshima T, Rino Y, Iwasaki H, Matsuzu K, Sugino K, Ito K, Kondo T, Nakamura Y, Yoshihara M, Masuda M, Miyagi Y.
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Journal Title
In Vivo
Volume: 32
Pages: 25-31
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Presentation] 個別化治療を目指したStageII/III胃癌根治切除後の予後層別化マーカー検索.2018
Author(s)
3.大島 貴, 宮城 洋平, 木村 弥生, 大上 直秀, 坂巻 顕太郎, 橋本 至, 山中 正二, 青山 徹, 塩澤 学, 吉川 貴己, 森永 聡一郎, 利野 靖, 安井 弥, 益田 宗孝.
Organizer
第56回日本癌治療学会学術集会