2019 Fiscal Year Annual Research Report
がん患者の生命予後・QOL向上に寄与する生活習慣要因解明のための患者コホート研究
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16H05240
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
南 優子 東北大学, 医学系研究科, 名誉教授 (60239316)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮下 穣 東北大学, 大学病院, 講師 (60710788) [Withdrawn]
金村 政輝 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん疫学・予防研究部, 部長 (80418615)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | がん / コホート研究 / 予後 / 生活習慣 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年の診断・治療技術の進歩とともに、がん治療後の生存者(有病者)は増加している。しかし、これら有病者の長期予後及び予後規定要因に関する知見は少ない。本研究の目的は、宮城県立がんセンター大規模患者コホートのデータを基に、主要部位がん患者の死亡リスクを低減させる要因・生活の質(QOL)を向上させる要因を明らかにすることである。令和元年度は、以下の1~5を実施した。 1.平成30年度に更新したコホートデータを解析し、「妊娠出産歴・飲酒歴と乳がん死亡リスクとの関連」を明らかにした。解析結果を論文にまとめて投稿し、受理された。2.生活習慣と消化器がんの予後との関連について、日本食摂取に着目して解析を行った。「大豆製品・海藻摂取と胃がん・大腸がん死亡リスクとの関連」は部位や進行度により異なっており、日本食の多様な役割が示された。3.「喫煙・飲酒と前立腺がん死亡リスクとの関連」を明らかにした。大量飲酒者では前立腺がん特異的死亡リスクが高くなる傾向が認められた。4.「喫煙と肺がん死亡リスクとの関連」を組織型別に明らかにした。腺癌では喫煙指数が高い者で肺がん特異的死亡リスクが高くなる傾向が認められたが、扁平上皮癌・小細胞癌では、喫煙指数と死亡リスクとの有意な関連は認められなかった。5.研究期間内に、様々な生活習慣要因とがん死亡リスクとの関連を探索的に解析してきたが、いくつかの部位で喫煙・飲酒と死亡リスクとの関連を明らかにすることができた。喫煙・飲酒の解析結果をもとに「がん患者の生活支援プログラム」の作成を試みた。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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